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アフターコロナ、メタボ対策が喫緊の課題に(特集:抗肥満・抗メタボ)

ようやく落ち着きをみせた新型コロナウイルスだが、3年にもわたり長引いた感染拡大が落とした影は大きい。運動不足や食生活の乱れによる2次的な健康被害として肥満や生活習慣病リスクの増加といった変化に現れている。日本生活習慣病予防協会が実施した医師を対象にしたアンケート調査では、糖尿病診断の重要数値であるHbA1cの数値が悪化していると回答。民間の統計分析会社が実施した調査でも、コロナ禍で約35%が体重増加と回答するなど、肥満化が進んでいることがわかる。こうした背景から、ダイエットや肥満対策サプリへの関心は以前よりも高まっており、機能性表示食品の受理総数の約40%が関連商品になるなど活況を呈している。

メタボ対策の機能性表示、3000品突破

7.000品に迫る機能性表示食品にあって、ひときわ存在感をみせる抗肥満・抗メタボカテゴリー商品。糖や脂肪、コレステロール対策など、メタボ対策関連商品は3,000品を突破した(5月31日時点)。
コロナ禍で増加した肥満対策として機能性表示食品の利用が拡大しており、市場は活況を呈している。表示テーマ別でみると、中性脂肪が901品(前年同時期比17%増)、血糖値839品(同26%増)、血圧659品(同25%増)、内臓脂肪725品(同39%増)、体重324品(同33%増)、BMI700品(同43%増)、体脂肪333品(同30%増)、ウエスト周囲径309品(同56%増)、コレステロール178品(33%増)、腹部の脂肪189品(同75%増)、尿酸値94品(同17%)となっている(Wクレーム・トリプルクレームは重複・下グラフ参照)。どのカテゴリーも軒並み大幅増となっており、企業の製品開発も活発なことが窺える。健康産業速
報が調べた「2022年の新商品プレスリリース集計」では、機能性表示食品の総数は422品。その内メタボ対策カテゴリーの商品は97品だった。
富士経済が実施したサプリメントの国内市場調査によると、コロナ禍で運動不足解消やコロナ太り対策で市場が盛り上がるスポーツサポートは伸びが続いたほか、抑制系/燃焼系ダイエットや脂肪・コレステロール値改善も底堅い需要がみられたと分析。・・・

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