粗悪品流通に危惧、主要メーカーはブランド戦略で対応
日本のブルーベリーの研究レベルは世界的に見ても高い」──。今月10日、「第5回ブルーベリー国際シンポジウム」が開催され、鹿児島大学農学部助教授・侯徳興氏は講演会の最後のまとめに話した。イタリア・インデナ社、化学部門プレジデントのE.ボンバルデリ氏や新潟薬科大学応用生命科学部の一柳孝志氏らが、北欧産ビルベリーの機能性に関する最新の研究成果を発表した同シンポ。会場には大手食品メーカーなど食品・健康食品関係者が多数詰めかけ、ブルーベリーへの注目の高さが改めて実感された。エビデンスデータの豊富さも背景に活況が続くブルーベリー市場だが、現在、収穫量の減少などで世界的に原料価格が高騰している。そんな中、別種のベリーや廃物を使用しながら“北欧産ビルベリー使用”をうたった低価格原料も流通し始めており、「粗悪な原料の出回りで、末端市場で問題が起こる」(主要サプライヤー)ことも懸念されている。
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ブルーベリー、原料価格高騰続く
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