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【特集】ニンニク 6次産業化の切り札へ サプリ・食品・コスメ、広がる用途


原料価格、上昇傾向に

 ニンニクは、健康食品業界でも抜群の知名度と優れた体感でブームに左右されない“スタミナ食品”の代名詞となっている。ニンニク特有の臭いを抑えた無臭ニンニクや熟成により機能性を高めた黒ニンニクなど特色ある原料が流通。サプリメントでは機能性表示食品も登場した。近年では加工技術の向上などにより、菓子類、調味料類など一般食品に加え、化粧品への利用も進む。青森県や長野県などでは6次産業化に向けた取り組みも活発化。海外でブームとなっている“JAPANブランド”を追い風に、海外市場へ進出する動きもみられる。一方で、収穫量の減少などから国内産ニンニクの原料価格が高騰。原料の安定供給を進めることが課題となっている。



機能性表示第1号は、“血圧”対応 
睡眠改善など新たな訴求も ――

 世界的に伝統食材として知られ、滋養強壮、薬用目的で利用されるとともに、香味野菜として常食されているニンニク。1990年代には、米国国立ガン研究所が中心となり、ガン予防に有効な野菜、果物、穀類など37品種をピックアップした「デザイナーフーズ・ピラミッド」で、ニンニクが、ショウガ、大豆などとともに最上位に位置付けられ、注目を集めた。
 ニンニクの主要成分は、アリシンとスコルジニン。アリシンは、ニンニク特有の刺激臭(香気成分)を有するほか、強い抗菌作用を持つ。スコルジニンは、ビタミンBの働きを高め、疲労回復作用などをもつ。機能性研究では、備前化成が自社原料『青森産ニンニクエキスパウダー』で抗疲労・睡眠改善・抗ストレス改善効果などをヒト試験で確認している。(公財)日本健康・栄養食品協会が平成24年度に行った「食品の機能性評価モデル事業」では、病者も入れた研究レビューで、「血中コレステロールの正常化」、「降圧作用」の項目で「機能性について示唆的な根拠がある」とするC判定の評価を得ている。安全性では、同協会による「健康食品の安全性自主点検認証」で、ニンニクは「原材料」で 5 社、「製品」で 2 社が認証を取得している。さ・・・
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ニンニク原料価格が高騰
需要増、栽培の問題など背景に

チップス、オイル、調味料、コスメまで
多様な加工でニンニクを活用





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