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【特集】サイレントキラー 生活習慣病発症要因に慢性炎症あり


健康寿命延伸のカギを握る炎症対策

 メタボリックシンドロームや動脈硬化など生活習慣病をはじめ、がん、アルツハイマー、動脈硬化、自己免疫疾患に至るまで、あらゆる疾病を引き起こす要因として慢性炎症が深く関わっていることが近年の研究でわかってきた。慢性炎症は、炎症状態が長期にわたってくすぶり続けることを指し、各臓器で慢性炎症が起こると機能障害を招くとして、疾病の発症や進行、さらには老化に繋がることから医学界でも注目を集めている。慢性炎症は自覚症状がないまま種々の疾病の重症化を招くことから、米国では「サイレントキラー」とも呼ばれるなど、消費者の認知も高い。


 慢性炎症の発症予防には日々の対策が重要視されており、米国サプリメント市場では慢性炎症に着目した抗炎症サプリメントが流通している。生活習慣病対策はもとより、アンチエイジング目的に米国では多くの消費者がサプリメントを利用している。国内では、抗炎症作用のあるEPAや柑橘系素材、ショウガや乳酸菌などが先行して注目されており、今後も炎症抑制を切り口にした素材開発は進むとみられる。

生活習慣病予防の重要テーマ
慢性炎症対策

 慢性炎症に関する研究はここ十数年で急速に進み、慢性炎症がメタボリックシンドロームや心不全、腎不全、さらにはアルツハイマーやがんなどの発症や進行、重症化に密接に関わっていることが明らかになってきた。これらの疾病患者の血液中には、TNF-αなどの炎症性サイトカインが増加しており、慢性炎症がこれらの疾患の発症や進展に関わることを示しているという。慢性炎症の抑制や改善が生活習慣病対策につながる重要なカギになるとして、すでに米国市場では高い注目を集めている。
 慢性炎症とは、内臓などの臓器で炎症が起き、緩やかに且つ長期間にわたってくすぶり続けることを指す。このくすぶりが白血球や各臓器の細胞に悪影響を及ぼし、機能障害を招くと考えられている。元来、炎症自体は生体防御機能として外部の病原体などの異物から体を防御する・・・
(詳しくは9/7発行・第1603号で)



注目されるEPAの抗炎症作用
「中性脂肪低下」で機能性表示食品も
日本水産
オリジナル素材ジュンサイエキスなど
抗炎症素材を幅広くラインアップ
オリザ油化
日本古来の柑橘素材をラインアップ
抗炎症作用、抗肥満作用で提案進める
アークレイグループからだサポート研究所
腸内の慢性炎症抑制を提案
生体利用効率を高めた「乳酸球菌nanoECF®」
ブロマ研究所
菌糸体培養抽出物AHCC
免疫賦活、抗炎症作用に脚光
アミノアップ化学



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