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【特集】 ミルク由来素材(1266号)

感染防御因子や機能性素材の宝庫


 母から子へと命をつなぐ最初の食物、母乳・ミルク。哺乳類が生まれて最初に口にするミルクには乳児の成長と育成に必要不可欠な様々な栄養素が含まれる。
 ミルクの機能性研究は各国で進み、分娩後5日目頃までに分泌される初乳中に、乳児の生体防御に寄与する重要な成分が含まれ、ミルクを通じて母から乳児に抗体成分が受け継がれる母子免疫システムの存在が明らかになるなど目覚しい研究報告が相次いだ。
 さらに1960年代から大手乳業メーカーを中心に育児用の粉乳を栄養面、機能面の双方で母乳に近づけるための母乳研究が本格化。こうした研究はその過程で乳に由来する複数の機能性物質を見出している。
 今回はこうした素材の中から毎年新たな研究成果が発表されるラクトフェリン、この数年で注目が高まるミルクセラミドを中心に、その近況をレポートする。

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