理研ビタミンは、岐阜県安八郡安八町の工場用地を取得し、天然系色素の製造拠点である京都工場を移転する。工場用地は旧三洋電機が建設したソーラーアークのあった場所で、敷地面積は京都工場の3倍以上となる約48,000㎡。約36億円で取得した。解体後の2027年秋ごろに所有権が移転される。色素新工場は2030年度の稼働開始を目指す。
京都工場は1985年の新設以来、クチナシ色素やベニコウジ色素、パプリカ色素など色素製造の中核拠点として、40年以上にわたり国内の天然系色素市場を牽引。中華麺や水産加工品、製菓・製パン、漬物など様々な加工食品に適した着色料や健康食品向けの素材を供給してきた。とりわけ、クチナシの実を原料とするクロセチン「クロビット®」は、アイケアや睡眠の質に関わる機能性表示食品対応素材として評価が高く、さらなる需要拡大が見込まれている。また、クチナシ青色素は2025年に米国FDAが、食品用着色料としての使用を飲料やキャンディなどに認可したことを受け、米国FDA、日本の食品添加物公定書の双方に適合した「リケカラー®OSブルー‐60(粉末)」を拡充しており、海外輸出などで大幅な需要増が期待されている。こうした需要拡大への対応と中長期的な生産体制の強化に向けて、新たな生産拠点の整備について検討を進め、京都工場の移転を決めた。
なお、京都工場で製造してきた「リケカラーRシリーズ」などのベニコウジ色素は、設備の老朽化に伴い、2028年6月をもって販売を終了することが決定している。設備投資や生産体制の立て直しを検討したものの、エネルギー費や原材料、副原料、包材価格の高騰など、市場環境が一段と厳しさを増し、製造・販売を継続することは困難と判断した。














