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不二製油、DHA・EPA含有油脂「プロレア®」の記憶機能試験など取組みを紹介

不二製油グループは3月11日に、機能性油脂の取組みに関するオンライン説明会を行い、DHA・EPA含有油脂「プロレア®」の記憶機能試験などを紹介した。

臨床試験は、島根大学 橋本道男教授、加藤病院、不二製油グループが連携し、高齢化が進んでいる島根県川本町にて行われた。65~75歳の127名による12か月の試験で、DHA297mg含有乳飲料(以下DHA乳飲料)とプラセボ群飲料の2群で実施。

その結果、DHA乳飲料摂取群で遅延再生能力(覚えた言葉・事柄を一定時間後に思い出す力、短期記憶)の維持増進が判明し、加齢に伴い低下する記憶機能を維持するという結果が示唆された。特筆すべきは、試験期間におけるDHA乳飲料の完飲率の高さ。試験期間を通して97%以上が完飲と極めて高かったことから、DHA乳飲料が無理なく美味しく継続摂取できたと考えられる。

併せて、骨代謝への影響も調べられている。DH乳飲料摂取群とプラセボ群それぞれから抽出してサブ解析を行ったところ、DHA乳飲料摂取群では破骨が大きく抑制されていたことから、高齢者の骨折や骨粗鬆症リスクを低減することが示唆された。

なお、DHAを関与成分とした機能性表示食品では、オーム乳業の「オボエトクDHA」(G793)が「記憶力をサポートする」機能で受理されている。DHAの1日摂取量が297mgと、認知機能に関する機能性表示食品中で最も少ない量となっている。

同社のこのような機能研究や、油脂の酸化安定性、機能性表示食品への応用など社会に貢献する素材であることが評価され、2022年度農芸化学技術賞の受賞につながったとみている。

今後は、誰もがおいしいと感じられる製品開発取り組み、健康に繋がる食品を手軽に摂取できる機会の提供に尽力する。健康の新しい価値創出を通して、ヒトや社会に貢献していきたい、と今後の方針を語った。

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