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健康志向の高まりで脚光浴びる「海洋深層水ミネラル」

【注目原料の最前線レポート】

健康志向の高まりで脚光浴びる「海洋深層水ミネラル」
~天然無添加で安心・安全な良質ミネラル原料のニーズが拡大~

赤穂化成㈱

赤穂化成が供給する「海洋深層水ミネラル」(業務用、写真)の販売が好調に推移している。海洋深層水に含まれる天然無添加で安心・安全な良質のミネラルが健康志向の高まりを背景に飲料や食品の原料として高く評価されているからだ。

2011年を基準とすると、東日本大震災に伴う一時的な需要増の反動で2012年度は若干落ち込んだものの、その後は右肩上がりの伸長を継続。2016年度の売上高は前年度比21%増加し、2011年度比では63%の大幅な増加を達成。2017 年度も前年を上回るペースで売上を伸ばしている。そこで飲料・食品の機能性強化ならびに品質向上につながる「海洋深層水ミネラル」の魅力や可能性について、以下報告する。

■「海洋深層水ミネラル」とは
海洋深層水は、一般的に太陽光が届かない水深200m以上の水温が急に冷たくなっている層にある海水のことで、陸水や大気由来の化学物質にさらされる機会が少ないため、極めて清浄で安心・安全な原料である。同社の海洋深層水ミネラルは、高知県室戸沖の水深344mから汲み上げられた室戸海洋深層水100%から塩分(NaCl)を取り除き硬度調整したもの。多様なニーズへの対応を想定し、ミネラル濃度の異なる5種類(硬度50、250、1000、2000、3000)の製品を揃えている。そのうえ、「当社は製塩で培った生産加工技術をノウハウとして蓄積しており、化学物質などを一切使うことなくユーザーの要望に応じたミネラル組成・濃度での製品開発にも対応できる」(同社第二営業部健康業務用グループ 課長 坂井聡氏=顔写真)という。

製品開発にあたっては同社の豊富な経験をもとにアドバイスを行うほか、商品化以降も市場情勢を踏まえた仕様修正のサポートなどを行っている。標準荷姿は20リットルBIB(バックインボックス)だが、大型の取っ手付きPETボトルなど同社設備の充填機で対応できる包装形態での製品供給も可能だ(要相談)。同社の海洋深層水関連製品を製造する工場は、総合衛生管理製造過程の承認を受けているほか、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000を取得しており、製造工程における安心・安全の確保でも万全の体制を整えている。

■機能性強化と品質向上に貢献
海洋深層水ミネラルは、飲料・食品製造の際のミネラル強化や炊飯米製品等の原料として採用されており、飲料メーカーや炊飯米製品メーカーのほか、スーパー・コンビニ向け弁当・総菜ベンダー、冷凍食品メーカーなどへと着実に需要のすそ野を拡げている。

炊飯に海洋深層水ミネラルを使用すると「米の細胞壁に付着したマグネシウムが炊飯時に細胞壁を守り、壊れるのを防ぐため、ふっくらつややかでモチモチ感のある炊飯米に仕上がる」(坂井氏)という(写真)。骨や歯の形成に必要な栄養素で人体の健康維持に重要な役割を果たすマグネシウムが、海洋深層水ミネラルを使うことで効率的に補給できる点も魅力だ。
また、海洋深層水ミネラルの採用した弁当ベンダーでは、弁当のご飯の粒表面が崩れないため、品質をより長く維持できると評価している。冷凍食品メーカーからは、米飯製品をレンジアップした際も水分が細胞内部で保持され、パサつかないとの評価も寄せられている。

このほか健康機能の面からは、ミネラルによる脂質吸収抑制や、腸内フローラ改善などの効果が学術的に認められる部分も出てきており、今後の研究によりさらに健康効果の確認が進むことが期待されている。

〈問い合わせ先〉
赤穂化成㈱
◆本社:兵庫県赤穂市坂越329
TEL:0791-48-1111(代表)
◆東京支店:東京都新宿区百人町2-24-9アマシオビル3F
TEL:03-5330-2911
◆URL:http://web.ako-kasei.co.jp

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