関連トピックス

【レポート】付加価値訴求で「海洋深層水ミネラル」の採用が拡大
ー赤穂化成

注目原料の最前線レポート

海洋深層水ミネラル(業務用)

付加価値訴求で「海洋深層水ミネラル」の採用が拡大
~天然無添加で安心・安全な良質ミネラル原料、酒造りにも一役~ 赤穂化成㈱

赤穂化成が供給する「海洋深層水ミネラル」(写真)の普及に一層拍車が掛かっている。

ここのところ、製品の付加価値向上を目指す飲料・食品メーカーや大手コンビニ向け弁当・惣菜ベンダーなどで海洋深層水ミネラルを利用する動きが急速に拡大。海洋深層水に含まれる天然無添加で安心・安全な良質のミネラルが食品・飲料の機能性強化と品質向上の両面につながるため、新規ユーザーの採用案件が増加している。既存ユーザーにおいても海洋深層水ミネラルを採用した製品が消費者に支持されて売上を伸ばしている。

こうした伸びが要因となり、海洋深層水ミネラルの業績も上昇。2019年4月〜2020年3月の売上高は前年同期間比107.8%と好調に推移し、5 年前の2014 年同期比で165.6%と成長を続けている。そこで本稿では、飲料・食品の機能性強化と品質向上に貢献する「海洋深層水ミネラル」の魅力やさらなる可能性について報告する。

「海洋深層水ミネラル」とは
海洋深層水は、一般的に太陽光が届かない水深200m以上の水温が急に冷たくなっている層にある海水のこと。陸水や大気由来の化学物質にさらされる機会が少ないため、極めて清浄で安心・安全な原料である。

同社の海洋深層水ミネラルは、高知県室戸沖の水深344mから汲み上げられた室戸海洋深層水100%から塩分(NaCl)を取り除き硬度調整したもので、ミネラル濃度の異なる5種類(硬度50、250、1000、2000、3000)を揃えている。

第二営業部健康業務用グループ 課長 坂井聡氏

そのうえ「製塩で培った生産加工技術をノウハウとして蓄積しており、化学物質などを一切使うことなくユーザーの要望に応じたミネラル組成・濃度での製品開発にも対応できる」(同社第二営業部健康業務用グループ 課長 坂井聡氏 顔写真)のが同社の強みだ。製品開発にあたっては同社の豊富な経験をもとにアドバイスを行うほか、商品化以降も市場情勢を踏まえた仕様修正のサポートなどを行う。

標準荷姿は20ℓBIBだが、大型の取っ手付きPETボトルなどの製品供給も可能(要相談)。海洋深層水関連製品を製造する工場は、総合衛生管理製造過程の承認およびISO22000を取得しており、製造工程においても安心・安全確保の体制を整えている。

炊飯米粒の比較:【左】水道水 【右】水道水+ミネラル

機能性と品質向上―米飯の仕上がりもふっくら
海洋深層水ミネラルは、飲料・食品製造の際のミネラル強化のほか、弁当や冷凍食品で使われる米飯などにも採用されている。炊飯水に利用することで「米の細胞壁に付着したマグネシウムが炊飯時に細胞壁を守り、壊れるのを防ぐため、ふっくらつややかでモチモチ感のある炊飯米に仕上がる」(坂井氏)。健康機能面でもミネラルによる脂質吸収抑制や腸内フローラ改善などの効果が学術的に認められている。

日本酒の仕込み用ミネラルとして
日本酒の仕込み水には酵母を育てるためのミネラルが必要となる。日本では軟水が主流であるため、仕込み水に海水を加えてミネラル強化をすることもある。その際にクリーンで栄養豊富な海洋深層水ミネラルを使うことで、仕込み水に最適なミネラルバランスを実現できる。酒質に影響する仕込み水に最適なミネラルバランスを実現できる。ぜひ酒造メーカーに利用してもらいたい。

乾燥おからの販売も開始
なお同社では昨年12月より「おからパウダー」の製造・販売を開始した。グルテンフリーで低GI食品であるおからを乾燥させてパウダー状にした製品で、小麦粉の代替品として利用できるほか、加工食品の歩留まり向上、保湿・離水防止にも利用できる。海洋深層水ミネラルとともに注力素材と位置付けている。

〈問い合わせ先〉
赤穂化成㈱
◆本社:兵庫県赤穂市坂越329
TEL:0791-48-1111(代表)
◆東京支店:東京都新宿区百人町2-24-9アマシオビル3F
TEL:03-5330-2911
http://web.ako-kasei.co.jp

【2020年6月号】特集/食品産業のフードロス対策・現状と課題

知っておくべき耐候性試験と色評価の基礎
エックスライト&三洋貿易(Q-Lab)共催セミナー

関連記事

  1. 日本豆乳協会2025年7月16日活動報告 2025年上半期の豆乳生産量は好調、ソイラテ需要や栄養面を訴求し…
  2. 物産フードサイエンス、「パン類の生地改良及び食感改良剤」にて発明…
  3. おいしさと健康を追求したプラントベースフード事業を第3の柱に
  4. thunnus DHA・EPAの重要性再確認とさらなる普及に向けて
  5. shaking-hands 松谷化学工業、香川大学と包括的な連携契約を締結
  6. 食品開発展2025 【会場レポート②】食品開発展2025 本日最終日です
  7. グアーガム分解物は短鎖脂肪酸産生を介して自然免疫を賦活するという…
  8. セミナー会場のマイク 日本清涼飲料研究会、10/8に「第33回研究発表会」を開催

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
資料請求は【こちら】

■2025年予定
・12月1日(月)~8日(月)
Fi Europe/ルサッフル社訪問/欧州市場調査(パリ、ブリュッセル、ロンドン)

■2026年予定
・3月3~6日 米国
Natural Products Expo West

食品開発展2026

PAGE TOP