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染野屋、日本初「プラントベース・ミンチお披露目会」開催-挽肉と同じように使える点がポイント

豆腐直販の老舗である染野屋では、植物代替肉をミンチ状にしたプラントベース・ミンチのお披露目会を25日にオンラインにて開催した。プラントベース・ミンチは、同社とダニスコジャパンが共同開発した完全植物性のミンチ状の肉代替品。

(以下は、要約した内容です)
■同社 代表取締役社長 八代目染野屋半次郎/小野篤人氏の挨拶

肉食という文化が環境負荷につながると知って、食に対する危機感を感じた。プラントベース・フードに移行することで気候変動の抑制につながると考えられることから、今できることを考えた。植物性に切り替えるメリットは3つ。
1 医食同源 健康上のメリット
2 動物愛護
3 環境負荷への対応
週1回でもプラントベースを取り入れてもらうところから始めてもらいたい。

昨年、プラントベース・フードとしてのハンバーグや餃子などの開発に挑戦していたが、納得できる製品ができなかった。最終的に挽肉を完成させなければ進めないと考えていたところ、ダニスコジャパンとの共同開発によって納得のいく挽肉代替製品ができた。これを応用することで、様々な料理に応用できると考えられる。

■プラントベース・ミンチの紹介(染野屋 松本利一氏)
1プラントベース・ミンチとは
動物性素材を使用していない、植物性のみのミンチ。開発にあたって、挽肉と同様に使えること、というのが大前提になった。戻し方や作り方が違うと、美味しい味や食感が損なわれるケースも出てくるため、誰でも同じように使える製品を考えた。そのため、プラントベース・ミンチは、見た目も生の挽肉のようで、調理するときにも挽肉と全く同じ使い方ができる。

2調理して美味しくなければいけない
出来上がった料理が、食感が違うものであってはならないと考え、ハンバーグ、そぼろ、ミートボール、メンチカツ、餃子などで試作してみたが、普通の挽肉と変わらない出来上がりになったことを確かめている。

3食感
開発で大変だったのは食感と肉粒感。困難を克服し、挽肉と同様に使える、使いやすい製品ができた。「次世代食」ととらえている。

■特別ゲスト 料理研究家・フードスタイリスト ウエキ トシヒロ氏
プラントベース・ミンチを使ってガパオライスを調理(オンラインで調理実習)

見た目や味が本当の挽肉と変わらない。一番のポイントは挽肉と同じように調理することができる点。ガパオを選んだのは、ベジタリアンやヘルシー志向の人には手が出しづらい肉料理だが、この製品を使えば植物性食品としてのガパオが作れるから。

肉を炒めている最中も、本当に挽肉と変わらない見た目。ナンプラー(魚醤)の代わりに醤油とライムで代用するなど調味料も工夫できる。プラントベース・ミンチを用いることで、ピーマンの肉詰めなどの一般的な肉料理もベジタイプに作ることができる。

※プラントベース・ミンチは2月1日から一般向けに同社ウェブサイト、amazon.co.jpなどにて発売される。

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