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日成共益、ウキクサ由来の高たん白栄養食品素材「LENTEIN™(レンテェイン)」試販開始

日成共益新規事業部は、米国・PARABEL社の製造するウキクサ由来の高たん白栄養食品素材「LENTEIN™(レンテェイン)」の日本市場への導入を決め、近く原料のサンプルワークを開始する。

レンテェインは広大な施設で培養したウキクサを乾燥、粉砕した淡い緑色の粉末で、たん白質を47%含むほか、水溶性および不溶性食物繊維、オメガ3脂肪酸、ミネラルなどを含み、クセのない味わいが特徴。たん白強化のできる青汁やグリーンスムージーの原料をはじめ、栄養強化の観点から健康志向食品向けに幅広く提案していく。

原料となる「ウキクサ」は、ウキクサ科のLemnoideaeで熱帯から温帯の淡水域に広く分布し、水面を浮遊する一年草。約24時間で倍の量に生育するため、米国フロリダ州にあるPARABEL社の施設で毎日の収穫できる体制を整えている。また東南アジアでは伝統的に食されている。レンテェインを1日24g摂取した場合、食品表示基準栄養素等表示基準値に照らし合わせてビタミンA の1日推奨摂取量を約60%カバー。そのほか食物繊維47%、カルシウム50%、ビタミンE22%、鉄分100%、葉酸11%、亜鉛18%を充足できる。ルテインやポリフェノール、βカロテンその他ビタミンB群も含んでおり、栄養強化食品などにも応用できる。

硝酸塩や着色料、調味料などは使っておらず、アレルゲンフリー。GRAS認証やPROP65認証(カリフォルニア安全飲料制度)を取得済みで、EFSAには申請中で認証待ちとなっている。今後HALAL、KOSHER認証を取得予定。国内市場でも海外での利用方法などを紹介し、アプリケーション提案をしていく。

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