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セティ、免疫向け素材としてビール酵母抽出物(β-グルカン高含有)を新発売

セティではこのたび新たにビール酵母由来のβ-グルカン「Yestimun®」(イエスティマン)の紹介を開始した。

酵母製品の専門メーカーであるドイツ・Leiber社の製品で、ビール酵母から抽出され、(1,3)(1,6)β-グルカンが80%以上含まれている。ノベルフード認証を取得、Kosher・Halalにも対応している。推奨摂取量は500~900mg/日。

ドイツでは6か月以内に繰り返し風邪を引いた健常成人男女を対象とした臨床試験を2件行っている。1つは、94名に1日900mg、6か月間(26週)摂取してもらい、風邪の発症件数を調べたもの。イエスティマン摂取群では風邪をひかなかった人が15.6%とプラセボ群比で有意差を得た。特に冬季であった前半13週間では風邪の発症総数において、イエスティマン摂取群は未摂取群に比べ35%も少なかった。

また、162名を対象とした16週間の摂取試験では、プラセボ比で風邪の発症数はITT解析で19%の低下、PPS解析では25%の低下という結果が得られた。風邪の症状スコアでは、スコアの合計で15%の低下、頭痛やのどの痛み、せきなどの諸症状が低い傾向にあり、風邪による睡眠障害スコアでは有意差がみられた。これらのことから、イエスティマンの摂取により風邪の発症リスクを下げることが示唆され、風邪をひいても症状の重症化を防ぐ傾向がみられた。

海外では免疫賦活素材として実績を重ねており、スナック、バー製品、幼児用シロップ、サプリメントなどに応用されている。分散性が高く、乳製品や粉末飲料にも使える。日本国内においても、免疫賦活製品や健康食品向けに提案していく。

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