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特徴の異なる2種類のクラチャイダム(ブラックジンジャー)を配合した“ハイブリッドクラチャイダム”

タイの素材を輸入・販売しているサントレックは、クラチャイダム(Kaempferia parviflora、ブラックジンジャー)には2つの品種が存在するという論文(注)が2022年1月に発表されたことを受けて、2つの品種を混合した粉末品「クラチャイダム粉末」を“ハイブリッドクラチャイダム”として改めて紹介し始めた。

(注) J Joothamongkhon  Quantitative analysis of methoxyflavones discriminates between the two types of Kaempferia parviflora  Phytochemical Analysis:2022 July;33(5):670-677

2種類のクラチャイダムとは?
■赤葉型(タイで多く栽培されている品種)
3,5,7,3′,4′-ペンタメトキシフラボン(PMF)、5,7,4′-トリメトキシフラボン(TMF)、3,5,7,4′-テトラメトキシフラボンの含有量が多い
■緑葉型(栽培量が非常に少ない品種)
5,7-ジメトキシフラボン(DMF)の含有量が特に多く、3,5,7-トリメトキシフラボンも多い
※緑葉型の根茎(生)の色調はやや薄いが、赤葉型にも薄いものがあり、スライス乾燥品(チップ)の色調での判別は難しい

同社は数年前にDMF高含有品種(緑葉型)の存在を確認しており、原料調達先を確保しながら、緑葉型と赤葉型の2種類の原料を輸入し、2種類を混合した「クラチャイダム粉末」を扱ってきた。クラチャイダムに含まれる代表的なポリメトキシフラボンである「5,7-ジメトキシフラボン(DMF)」についてはロットごとに含有量を調べている。直近では、4.0g/100gや3.5g/100gの値を確認している。

なお同社では新製品として、クラチャイダム粉末を、米麹と地下水のみを使用し、福山黒酢と同様に屋外のかめ壺で発酵させた「クラチャイダム酢」及び「クラチャイダム酢粉末」についても近日の発売を予定している。

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