関連トピックス

2025年上半期の豆乳生産量は好調、ソイラテ需要や栄養面を訴求しさらなる市場拡大を狙う

日本豆乳協会は7月16日に、2025年度の協会の活動に関する記者発表会を開催した。本年上半期の豆乳の生産量は前年同期比107.4%と好調だが、まだまだ市場拡大の余地はあるとみており市場拡大のための積極的な活動予定が語られた。(以下要約)

■会長 山﨑孝一氏の挨拶

豆乳市場は魅力のある、まだまだ伸びる可能性のある市場だと考えている。協会の会員企業が将来を見据えながら消費者のニーズに合致する商品づくりを進めている。協会としても情報発信の取組みを強化し、たんぱく質やカロリー面など豆乳の特徴を訴求しつつ、豆乳の価値を上げていく取り組みをしていきたい。

■副会長 加藤一郎氏から豆乳市場の概況

2024年の豆乳等生産量は41万1,000kLで、4年ぶりに市場が上向いた。2025年上半期は、20万8,057kL(速報値)と、前年同期比107.4%と大きく伸長した。下半期も同様のペースであれば2020年に記録した過去最高の43万kLを超えることも予想される。

※2025年度1-6月期 豆乳の分類別生産量の伸長(前年同期比)

・豆乳(無調整) 110.8% ・調製豆乳 105.7% ・果汁入り豆乳飲料 105.8%

・フレーバー系豆乳飲料(その他) 102.1% ・その他(業務用など) 120.8%

■事務局長 安部 徹氏は2024年度の啓発・啓蒙活動を紹介

2010年から行っている高校生を対象とした食育活動を引き続き展開。スポーツ啓発キャンペーンでは、豆乳の植物性たんぱく質の理解促進に努めた。昨年からは保育園での豆乳食育移動教室を開始し、幼少期から豆乳に慣れ親しむ機会の創出を図る。

昨年実施した消費者アンケート調査では、豆乳を習慣的に引用している人はいずれの年代でも2割前後だった。豆乳の購入理由は、健康に良い(71%)、たんぱく質が摂取できるから(52%)、という回答が多かった。カフェでソイラテを飲む人は3割弱で、若年層ほど飲用者が多かった。

■広報部会長 大島秀隆氏から2025年度の啓発・啓蒙活動について

昨年に引き続き、「いつでも、どこでも豆乳生活」をメインテーマとし、これまでの啓発活動や情報発信を続けるとともに、以下の新たな取組みも進めていく。

・ソイラテ普及活動―ソイラテ市場の拡大に向けて

6月12日を「ヘルシーソイラテの日」と制定。ソイラテ市場の拡大に向けてパートナー(ソイラテパートナーズ)を募集しており、すでにタリーズコーヒーの参画が決定している。協会サイト、SNSなどによるソイラテに関する情報発信

・豆乳の成分訴求のための活動

国立がん研究センター研究所の増冨健吉氏、北品川藤クリニック院長 石原藤樹氏の協力のもと、ソイラテの有効性をはじめ、豆乳の成分や摂取の必要性などについての情報発信を強化していく。

・学校給食での採用に向けた活動―学校関係者、管理栄養士への働きかけ

乳代替品として提案:アレルギー対策、豆乳を使用した料理:栄養価を訴求、国産農業・和食文化への理解促進:食育との連携、環境負荷の軽減に貢献する植物性食品:SDGs教育

左から大島秀隆氏、加藤一郎氏、山﨑孝一氏、安部 徹氏
(左から大島秀隆氏、加藤一郎氏、山﨑孝一氏、安部 徹氏)

フードロス削減と美味しさの両立で導入の裾野拡大~液体式急速冷凍機「凍眠」

酸化防止成分の相乗効果を応用した飲食品の賞味期限延長【食品と開発 7月号特集5】🔒

関連記事

  1. 食品と開発 ニュース 境港工場の被災事故のお詫びと概要を報告
  2. 日本雑穀アワード2025 多様化する雑穀商品で市場拡大へ
  3. 健康経営の推進に向けウェルビーイング部を創設―ウェルビーイングな…
  4. 高齢者のたんぱく質、1歳以上のビタミンDの設定値など引き上げ
  5. 三菱ケミカルグループ、増粘多糖類事業撤退へ
  6. 豆乳 食育の観点から、スポーツ後に植物性たん白質である豆乳の摂取を推進…
  7. 「食品ITフェア2019」を3月5日・8日に開催
     話題R…
  8. 腸内フローラのビッグデータを提供するサービスがさらに進化

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

海外ツアー情報

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、セミナーなどツアーならではの企画もございます。

ナチュラルプロダクトエキスポ2025

2026年3月1日(日)~7日(土)

ナチュラルプロダクトエキスポ

アメリカ市場視察 ツアー

PAGE TOP