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備前化成、高純度かつ安定性に優れたEPA素材「EPA70 BAPT®」を開発

備前化成ではEPA高含有トリグリタイプの新素材「EPA70 BAPT®」を、今夏をめどに本格供給していく。DHA・EPA市場は拡大が予想されるが、サプリメント製品として差別化しにくく、高濃度・高安定の課題が残されていた。そこで同社は、これまで市場になかった高純度かつ安定性に優れたEPA素材「EPA70 BAPT®」を開発するに至った。

同社は1998年からEPA原薬中間体の製造を開始し、2018年にはEPAの最終原薬メーカーとなり、日本薬局方準拠EPA96.5%~101.0%品を供給している。20年以上にわたる医療用医薬品原料の製造で培った不飽和脂肪酸高純度化技術を活用して、健食グレードの限界ともされるEPA含量70%(脂肪酸組成比)、定量値620mg/gに高濃縮。機能性表示食品の届出の分析法では業界トップの高濃度を誇る。

それだけではない。不飽和脂肪酸高純度化技術によりオメガ3に含まれるにおい成分を極限まで除去するとともに、独自の高度脱臭抗酸化技術BAPT®(Bizen Antioxidant Processing Technology)で安定化を図り、酸化劣化により発生するにおいを抑制している。空気下暴露での酸化安定性試験で過酸化物価(POV)の経時変化を見たところ、EPA70 BAPT®は28日経過してもPOV値がほとんど変化しなかったことを確認している。

岡山の自社工場にて健食グレードのEPA高純度化を行っており、原料魚油の前処理から高度精製まですべて国内で完結した“安心のMade in Japan”を訴求。天然原料由来の気になる有害物質は極限まで除去しており、ヒ素や水銀、鉛、PCB、細菌数などの環境パラメーターに至るまで20項目以上規格化し年1回分析を実施。世界的オメガ3業界団体であるGOEDが定める規格基準に準拠している。EPA高含有品であるため少ない量での商品設計が可能で、粒径の小型化や摂取粒数の少量化が可能であり、他素材との組み合わせ設計もバリエーションが広がる。

なお先行して発売していたDHA高純度品「DHA70 BAPT®」(DHA定量値630mg/g)は好調な推移で、機能性表示食品にも使われている。

※食品と開発8月号では、以上のようなオメガ3素材などについて紹介しています。
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