世界的に免疫への関心が高くなっている。セルフディフェンスの意識が強い海外では、健康食品やサプリメントを積極的に利用した「イミューンヘルス」が定着しており、ビタミンC、Dや亜鉛、エルダーベリー、β-グルカンなどの積極的な利用が進む。β-グルカンの国内での利用は限定的なものの、今年に入りミカレアが届出した機能性表示食品が「免疫機能の維持」で初の受理。関与成分はユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β-1,3-グルカンとして)。免疫指標は既存のpDCでの作用ではなく、機能性表示食品としては初となる「単球とナイーブT細胞」をターゲットにしたもの。同受理により、β-グルカンへの関心が高まっており市場拡大の起爆剤となるか、業界からも高い関心が寄せられている。
免疫賦活作用で高い認知 免疫調節剤として世界的に利用進む
コロナ禍以降、世界的にサプリメントの利用は拡大するなか、特に免疫領域のサプリメントへの利用が進む。米国調査会社NBJが発表したレポートによると、免疫に関連した製品は年々10%近い水準で成長しており、特に免疫に関するヘルスクレームが早くから実現する米国では、“イミューンヘルス”として数多くのサプリメントが販売されている。なかでも酵母由来β–グルカンは免疫賦活素材成分として広く知られ、日常的なポピュラーな成分となっている。海外調査会社のグローバルインフォメーションが発表した市場調査レポート「ベータグルカンの世界市場」によると、食品や飲料、パーソナルケア、医薬品、栄養補助食品、動物飼料用途でのβ–グルカンの世界市場規模は2020年時点で4億380万ドルとしており、年成長率7.6%で伸長。2026年には6億2,830万米ドルに達すると予測している。レポートでは「より健康的な代替品への需要の高まりと、健康的な食材への消費者の嗜好の変化がβ–グルカンの需要と市場の成長を促進すると考えられる」と分析。来事が。今年春にミカレアが届出していた機能性表示食品『ミカレアのパラミロンi』(届出番号:J814)が免疫機能の維持をテーマに受理された。β-グルカン(食物繊維)を関与成分とした初の免疫訴求商品として大きな話題を集めた。さらに注目なのが、従来のpDCへの作用ではなく、機能性表示食品として初となる、単球、ナイーブT細胞への作用を機序とした点だ。免疫表示おけるエポックメイキングとして、今後の後続受理にも大きな期待が寄せられている。









