特集

【冷え対策(温活サポート)】

“冷え”対策はもちろん、健康・美容のために日常的に身体を温めるライフスタイル「温活」の人気が年々高まっている。今回の取材では、真夏のテスト販売で腹巻ショーツ300枚を完売したメーカーも見られるなど、年中通して温活を実践する人が増えていることがうかがえる。最近では“温活+腸活”や“温活+眠活”など、温活+〇活もトレンドになりつつある。話題のフェムケア分野では、妊活との組み合わせや、女性特有の不定愁訴軽減に温活を組み合わせるケースも増えている。温活サポート商材市場では、家庭用医療機器や入浴剤、腹巻等をはじめ、身体を外側から温めるNon-Foods商材、ショウガやヒハツなどの温感素材を用いたサプリメントや食品等のFoods商材が流通。冷え・体温・血流を謳う機能性表示食品も400品目前となっている。Non-FoodsとFoods のクロスセルで売上を伸ばす企業も見られるなど、冷え対策・温活サポート商材市場は今後も拡大に期待される。

温活のメリット浸透、実践者も年々増加傾向に

冷えの専門家の間では、女性の約 8 割が抱えるとされる末端の冷え症状よりも、男女問わず国民の6割程度が抱えているとされる深部体温が低い「内臓冷え」が危険と言われれている。内臓冷えは、食生活や喫煙、運動不足など生活習慣の乱れをはじめ、冷たい食事や飲料の過剰摂取、化学繊維の衣類、夏場の冷房の過度な使用、薄着などが原因とされる。専門家の話では、深部体温が 1 ℃下がれば免疫は 3 割以
上、基礎代謝も1割ほど低下するという。近年、全国的に猛暑が定着した我が国では、夏場に冷たい飲料やアイスクリーム、連日のクーラーで体を冷やす行為を行う人も年々増加していると思われる。こうした夏場に過度に体を冷やす行為を繰り返すことが「冷え貯金」を生み、秋口から冬場に掛けて、免疫力を低下させ、風邪を引きやすくなる、自律神経が乱れるなど、様々な弊害をもたらす要因になると、警鐘を鳴らす専門家も少なくない。

該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP