トレンドの波が大きいダイエット食品。今年は美容分野で話題商品が多く、やや精彩を欠いた。市場では、ダイエット訴求の機能性表示食品が定着。「お腹まわり」「ウエスト」「体重」「脂肪」「BMI」「血糖値」といった文言のほか、“腸活”が幅広い層に浸透する中、「便通改善」「腸内環境を整える」などのヘルスクレームを謳う商品が増えている。市場全体では、“健康美“引き締めボディ”に対するユーザーの意識は高く、美容、筋肉サポート成分などを配合したプロテインや、運動シーンに合わせた商品開発が活発に。また、米国で話題のインスリン分泌を促すGLP-1に着目した素材開発、機能性研究も進む。
ダイエット訴求の機能性表示食品 ヘルスクレームが多彩に
今回、販売メーカーからは、「話題となるダイエットサポート素材が少なく、新商品投入はなかった」「ドラッグストアでダイエット食品より美容食品の棚の方が拡大している」などのコメントが聞かれ
た。美容カテゴリーでは、リポソーム型ビタミンCが人気のほか、韓国で火が付いた、美白効果などが期待できる白玉点滴が話題となり、美容サプリメントの新製品が目立った。例年に比べると、ダイエットサポート食品が今一つ盛り上がりに欠ける要因になった。とはいえ、ダイエットに対するニーズは高い。本紙が12月に実施した健食受託製造事業者に行った定期調査で、「受注件数が伸びているカテゴリー」を聞いた結果、ダイエットは、「美容・美肌」に続く、2位にランクインしている。ダイエット訴求の機能性表示食品が増え、ドラッグストアの売り場では、「腹部(おなか)の脂肪を減らす」「ウエスト周囲径を減らす」「脂肪を消費しやすくする」「糖の吸収を抑える」「内臓脂肪と皮下脂肪を減らすのを助ける」「脂肪の燃焼を高める」「便通を改善する」などのヘルスクレームを謳う商品が並ぶ。大手企業から中堅企業まで特色あるサプリメント、飲料などが流通。通販で人気の商品を店販で販売する動きも。葛の花由来イソフラボン、ターミナリアベリリカ由来没食子酸、エラグ酸、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン、フコース、トラル酵母由来食物繊維、ガルシニアカンボジア抽出物など、様々な機能性関与成分が利用されている。
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