本紙が化粧品受託製造企業を対象に実施した調査(有効回答111社)で、2025年下期に増収を達成した受託企業は、昨年調査より4.3ポイント増の69.3%に達した。設備投資の実施企業も同1.8ポイント増の51.4%。今年下期の化粧品受託製造市場は好調に推移したことがわかった。人気受注成分は、ナイアシンアミドが3連覇を達成。PRDNや発酵成分などの新成分もランクインした。アイテムでは今年もヘアケアがトップとなった。「製造コスト上昇で利益が圧迫されている」とのコメントも多く、慢性的な人材不足も深刻化する製造現場。それでも2026年上期は64%が増収を見込んでおり、過半数が設備投資を行う予定と回答。化粧品生産量は総じて拡大する見通しだ。
増収達成企業、前年同期比を上回る 製造コスト上昇、人材不足問題も内包
本紙編集部では、今年11月中旬〜12月上旬に掛けて化粧品受託製造企業約200社を対象に、取材およびアンケート調査を実施。111社より回答を得た。2025年下期( 7〜12月)の経営状況について聞いた結
果、「良かった」との回答は、昨年調査より11.7ポイント増の46.4%。今年下期の増収企業は同4.3ポイント増の69.3%となった。2ケタ増収企業も同5.6ポイントの27.7%となり、今年下期の化粧品受託製造市
場は、好調に推移したことがわかった。「良かった」との回答では、受注量が増えたことを挙げる企業が目立ち、既存取引先の売上増に加え、新規取引先の獲得が上手くいっている様子がうかがえた。
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