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コラーゲン人気再燃の裏側 -世界的需要増で一次原料確保に苦慮-

健康産業新聞1645号_話題追跡

コラーゲン人気が再燃している。

日本ゼラチン・コラーゲン工業組合の発表によると2017年のコラーゲンペプチドの販売量は、前年比2割増の5,800 tで、うち国内流通分の食用も15%増の4,772 tと大きく成長した。昨年3月に放送されたテレビ番組効果が持続し、各社とも新規ユーザーの獲得やユーザーの回帰が相次いだ。さらに中国人をはじめとした訪日外国人観光客の購入も後押し。新規用途としては2015年に改定された日本褥瘡学会の褥瘡予防・管理ガイドライン(第4 版)にも掲載されている褥瘡予防を目的とした病院食としての利用や高タンパクの介護食の採用も進んでいる。
国内需要が回復したのに加え、輸出は前年比55%増の901t。東南アジア、東アジアのみならず、北米での需要が急伸している。北米は日本のメーカーだけでなくゼリタやルスロといった海外メーカーの動きも活発だ。かつて米国ではコラーゲンはサプリメント素材としてはなじみが薄く、機能性成分としてのゼラチンが健康的なつめをつくるという目的で使われている程度だった。現在米国で伸びているコラーゲンペプチドの用途は美肌。コラーゲンサプリメントはテレビショッピングなどでも売れ筋で認知度が上昇中で、今後もこの傾向は続くとみられている。

ここ数年、コラーゲンメーカー各社では特定の用途に向けた素材開発を強化。また汎用品のみならず特殊品や顧客ごとの留型品なども展開している。ニッピはコラーゲンのみ由来のアミノ酸が2つ結合したペプチド(プロリンとヒドロキシプロリンのジペプチド)を高含有した『DFF-01』を市場投入。さらにショウガに含まれるタンパク質分解酵素“ジンジベイン”を製法に用いたトリペプチド高含有の『GFF-01』も開発した。新田ゼラチンは江崎グリコの機能性表示食品『ヘスペリジン&コラーゲン』の関与成分である魚由来低分子コラーゲンペプチド『TYPE-S』の販売を強化している。

世界的に需要が拡大しているコラーゲンペプチドだが、昨年の暮れから一次原料の淡水魚などの皮やウロコの価格が上昇。現在は昨年比1.5倍まで高騰している。テラピアやナマズの皮の食用利用が進んでいるのに加え、中国企業がコラーゲンペプチドの製造に乗り出しており原料の買占めが本格化。日本国内メーカーは原料調達に苦しんでおり「在庫するほどの原料を確保できず、作れば流れていく状況。納品を待ってもらっている顧客も少なくない」(素材メーカー)というほどのひっ迫した状況だ。

調達価格は自助努力では吸収できない水準に暴騰しており、値上げや分散したグレードの集約化も現実味を帯びてきた。

本記事は「健康産業新聞 1645号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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