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【連載】「機能性表示食品」受理企業の戦略-「プライムアップル!(ふじ)」-つがる弘前農業協同組合-

つがる弘前農業協同組合(青森県弘前市)は、リンゴ由来プロシア二ジンを関与成分とした「プライムアップル!(ふじ)」(届出番号:C385)で、リンゴとして初の機能性表示食品の届出が受理された。「リンゴは機能性関与成分にバラつきが生じるためその把握が必要であった」と語る同組合指導部指導課長の廣田寛央氏に開発の経緯や届出で苦労した点について話を聞いた。

健康産業新聞1646_機能性表示食品受理企業の戦略b

生鮮「リンゴ」初の機能性表示食品

―― 開発の経緯は?
機能性表示食品制度が開始されたことを契機に、当JAとしても主品目である「りんご」で商品開発を模索していました。革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)に参画する機会があり、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門の庄司俊彦先生と弘前大学大学院保健学研究科生体検査科学領域准教授の三浦富智先生との三者でリンゴの機能性表示食品開発のプロジェクトがスタートしました。

―― 機能性表示食品の売れ行きは?
4 月下旬より東京・大阪近郊の量販店・青果店(店舗を限定)にて販売をスタートしました。また、当JA直営直売所およびネット通販でも5月より販売を開始。現在、順次取扱店舗を拡大中です。

今シーズンは数量の関係があるために販売エリアを限定していますが、東京・大阪以外の取引先からも問合せをいただいています。来シーズンはさらなる販路拡大を見込んでおり、当JAとしても大いに期待しているところでです。

―― 開発・届出で苦労した点は?
機能性表示食品では、生体調節機能に関する科学的根拠を示すことが必須であり、臨床試験による科学的根拠として研究レビューを用いることとしました。書類申請後、消費者庁から書類の不備の指摘を受け、届け出受理に至るまでとても大変でした。リンゴは品種や産地などで成分にバラツキが出る場合があります。そのため、リンゴの大きさ(階級)や品質(等級)などで分類したうえで、機能性関与成分であるプロシアニジン量をそれぞれ測定し、バラツキを把握しました。そのため、分析個数も多く、測定値についても下限値で担保する必要があったことから、商品開発には大変苦労しました。具体的には、リンゴの大きさや甘さ、生産地などに分類したうえでプロシア二ジン含有量をそれぞれ測定しました。また、1 日必要量(リンゴ由来プロシアニジン110mg)を摂取するためには、特定の大きさのリンゴに限定されました。

―― 今後の戦略について
現在、機能性表示食品として販売できるのは「ふじ」に限られていますが、他品種での商品展開も視野に今後も取り組んでいきたいと考えています。

健康産業新聞1646_プライムアップル

本記事は「健康産業新聞 1646号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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