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札幌で統合医療機能性食品国際学会 『Oligonol ®』、シソエキスなど新知見

健康産業新聞164903

22ヵ国から研究者が参加

「統合医療機能性食品国際学会第26回年会(ICNIM2018)」が先月21日から2日間、札幌市で開催され、世界22ヵ国の国と地域から約450人の研究者らが参加した。開催に先立ち、経済産業省北海道経済産業局地域経済部部長の岡出直人氏、北海道知事の高橋はるみ氏が祝辞を述べた。高橋知事らは、北海道独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo」の取り組みを紹介。「貴重な研究成果が世界に向けて発信され、世界中の人達の健康長寿につながるとともに、関連分野の研究や産業が一層発展していくことを大いに期待したい」と力強く語った。

また、本会を後援する(株)アミノアップ化学代表取締役会長の小砂憲一氏は、「年々、内容も充実し、世界に誇れる研究成果がこの場で発表されています。(機能性食品における)子宮頸がんや乳がんに関する研究のほか、(制がん剤による)副作用軽減などの研究も進んでいます」と話した。

会期中は、担子菌培養抽出物『AHCC®』、低分子化ライチポリフェノール『Oligonol ®』、アスパラガス茎抽出物『ETAS ®』、シソエキスなど約50の研究成果が発表された。帝京平成大学ヒューマンケア学部の脇英彰氏は、『Oligonol®』摂取による血流量および身体機能に関する臨床試験の研究成果を報告。QOLアンケートの「気分」「ストレス解消度」「精神的疲労」「数日間の状態」で『Oligonol ®』処方品摂取群に改善がみられたほか、皮膚温では冷水負荷後の回復量が増加した。同氏は「『Oligonol®』が血流量に影響を及ぼすことでQOLを改善させる可能性が示された」とした。また、タイ王国バムルンラード国際病院のサティエンテチャパイトーン氏は、非アルコール性脂肪肝疾患患者における『Oligonol ®』の効果について、臨床試験の研究成果を発表した。

シソエキスでは、北海道情報大学健康情報科学研究センターの伊藤直仁氏が臨床試験の研究成果を発表。シソエキス摂取により、シラカバ花粉によるアレルギー様症状の内、鼻症状が有意に軽減。緊張状態の緩和など心理面での改善も示され、有用な効果を示すことが期待できるとした。

本記事は「健康産業新聞 1649号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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