財務省輸入通関統計(速報値)
クロレラ輸入量は700tを堅持

財務省は先月29日、2008年12月期の輸入通関統計の速報値を発表、通年の累積輸入量が明らかとなった。それによると、本紙調査対象の健食素材のうち、クロレラ、ハチミツ、おたね人参、ローヤルゼリー（RJ）の4素材が前年の輸入量を上回った。RJは前年を111ｔ上回る14％増と伸長。飲料用途を中心に新製品の上市が相次いだことや、リスク回避の観点から生RJの比重が高まったことなどが要因とみられる。クロレラの輸入量は推計700ｔと前年と同水準で推移。台湾産クロレラは伸び悩んだものの、ミネラルや葉緑素を高含有化した“栄養強化タイプ”、クロレラペプチドなどの“機能性付加タイプ”の素材開発が活発化。新知見の解明も進むなど、市場再生に向け、明るいニュースも出始めている。