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【インタビュー】コンビ㈱「EC-12®」、生産体制強化で拡販へ
豊富なエビデンスに国内外からも熱視線

20年近くにわたり「EC-12®」ブランドで殺菌乳酸菌市場をけん引してきたコンビ㈱(ライフサイエンス事業部:さいたま市桜区)。整腸作用に留まらない豊富なエビデンスを武器に、サプリメントはもちろん一般食品にもその活躍のフィールドを広げている。確かな品質と確立したブランド力が高く評価され、トップクラスのシェアを誇る。今年に入り生産体制を増強し、さらなる拡販にも乗り出す。市場が拡大するなか、企業風土でもある「実直にこだわって安全性と機能性を追求する」をテーマに掲げ、次なるステージへと向かう。同事業部長の大盛達也氏に聞いた。

-「EC-12®」の開発経緯について

当社の乳酸菌事業が本格化したのは1990年後半あたりからで、殺菌乳酸菌のOEM供給をメインとしていました。殺菌乳酸菌の認知度は低く、死菌に対する理解度もほぼない状態で、クローズドチャネルを中心にごく一部の専門性の高い健康食品に採用されている程度でした。また、当時の健康食品の販売戦略という観点から、販売チャネル毎に流通の制約などもあり、素材を広く普及させることが難しい側面も持っていました。

当社では、菌体販売やOEM供給を進めると同時に、乳酸菌研究にも力を入れ始めた頃で、エンテロコッカス・フェカリス菌が持つ有用性が明らかになるにつれ、もっと世に広めたいという思いが強くなりました。こうした背景から、供給側も採用側も制約を受けない汎用性の高い原料の開発に着手し、2002年に誕生したのが「EC-12®」です。

 -当時の販売戦略について

「EC-12®」ブランドを立ち上げた最大の理由は、より多くの食品メーカー様に活用して頂きたいという思いでした。健康食品分野ではクローズドチャネルのみならず、通販や一般流通で展開されている商品を対象に、さらには一般食品に近い形状の食品への配合も視野に入れた提案をスタートさせました。そのなかで当社がこだわったのが安全性の追求と、汎用性の高い機能性研究の推進です。

2000年代前半は、食品の安全問題が指摘されていた頃でもあり、食品原料として安全性と品質を高めることを最優先に取り組みました。当社はベビーカーメーカーですから、“品質と安全の追求”は企業風土として根付いており、ベビーカーの販売で築き上げたコンビブランドを「EC-12®」の製造にも生かすことができました。

また、幅広い食品に採用頂くには、より多くの消費者の皆様に役に立つ汎用性の高い機能性研究の必要性も感じていました。当時は「抗腫瘍作用」といった限定的な乳酸菌の機能性がクローズアップされていましたが、当社では死菌体でありながら「整腸作用」や「アレルギー」といった、乳酸菌として比較的純粋想起レベルが高い切り口に軸足を置き、研究推進とコミュニケーションの舵を切りました。

-「EC-12®」の普及、拡大について

安全性と機能性の追求を進めると同時に、「EC-12®」のコンセプトをわかりやすく発信することにも力を入れました。実際に商品開発担当社に「EC-12®」を体感して頂くことを目的にサンプリングも積極的に行ったことで供給量も順調に伸びはじめました。2007年頃、相次いで大手企業様に採用頂き認知度とともに伸び率は急伸しました。

温度やpHに左右されないという殺菌乳酸菌の最大の特長でもある加工特性の良さも評価され、従来には無かったドリンクやゼリー、レトルト食品への採用も拡大しました。現在ではいくつかの乳酸菌メーカーが実施している最終商品中の乳酸菌測定サービスについても早くから体制を整備していたこともあり、こうした取り組みが奏功したと思います。

また、機能性研究についても整腸作用のほかに、内臓脂肪低減、アトピー性皮膚炎改善、生体防御、インフルエンザ治癒促進、ニキビ改善、褥瘡治癒促進、腸発がん予防など幅広いテーマでのエビデンスを構築したことで、殺菌乳酸菌素材としても高い評価を頂いています。

-今後の展開について

「EC-12®」の上市以降、右肩上がりで供給を拡大してきましたが、昨今の乳酸菌ブームも手伝い2017年あたりから供給量を大幅に上回る需要を頂き、一時原料品薄状態に陥りました。「EC-12®」は体感性の良い素材のためリピート率も高く、既存お取引先様からの発注量が押しなべて増加したことに加え、新規案件も急増したことが要因です。

こうした需要にお応えするために当社では菌体製造について培養方法の大幅な見直しを図り、今年3月に安定的に供給できる体制を構築しました。お待たせしていた企業様への供給をはじめ、新規の企業様にもご案内を開始しております。また、アレルゲンフリー、賦形剤なしの100%原菌末タイプの殺菌乳酸菌原料「EC-12®AF」を今年5月より本格的に供給開始しました。

このほかにも殺菌ビフィズス菌「BR-108®」をラインアップしており、多様なニーズにお応えして参ります。「EC-12®」については、機能性表示食品として届出も実施しており、受理されればさらなる広がりも期待できると思います。同時に、海外展開や飼料添加剤分野にも注力していく予定で、これまで培ってきた殺菌乳酸菌に関する知見やノウハウを結集させたコミュニケーションサービスを軸に、実直にこだわってさらなる広がりにつなげて参ります。

コンビ㈱  ライフサイエンス事業部長  大盛 達也 氏

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