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【オピニオン】企業間交流の再開を願う

取材時によく聞かれるのが、「今何が売れていますか」というものだ。「今伸びている企業はどこですか」という質問も多い。

新型コロナ感染拡大後は、「今、他の企業はどうされていますか」という質問が加わった。ウェブ会議システムは一気に普及したものの、他の企業の動向が見えづらくなったために受ける質問だ。

記者という職種上、答えられない部分が多々あるのが心苦しいところだが、感じるのは企業間の分断である。コロナ前に盛んに行われていた企業交流の場の必要性を痛感している。

以前であれば、セミナーなどに行けばたいてい顔見知りに会い、休憩時間等に情報交換する場面があちこちで見られた。終了後に懇親会がある場合、より踏み込んだコミュニケーションが行われていた。

当方も、「今度新素材出すよ」などと声を掛けられ、取材の糸口となるケースは多々あった。ある団体の賀詞交歓会でたまたま名刺交換した地方在住の方と、その後仕事で海外にご一緒させてもらったこともあった。なんてことのない雑談からヒントを得たり、ビジネスが前進したりしたことのある方もおられるだろう。ウェブ会議システムを併用しつつ、ニューノーマル時代の企業間交流のやり方を考えていく必要がある。

7月15日発行「夏季特別号」で、withコロナ時代のニューノーマルを各社に聞いたところ、「ウェブ会議システムで新規営業はハードルが高い」との声も聞かれた。もちろんコロナ対策をおろそかにすることはできないが、直接会うことが必要な場面はある。自粛モードはすでに観光産業や外食産業などをむしばんでいる。他の産業も他人ごとではない。

学会は今ウェブ開催が多いが、リアル会場での開催と併用するハイブリッド型も見られるようになった。9月から、新規開拓や企業交流の重要な場として、各種展示会も順次開催が予定されている。

15日から東京ビッグサイトで開催される「ダイエット&ビューティーフェア2020」の公式サイトでは、出展企業からの直筆メッセージを紹介している。前を向く各社の力強い声は胸に響く。ぜひご覧いただき、感染対策を取りつつ、会場に足を運んでいただければと思う。

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