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連載【話題追跡】展示会イベント順次再開、 15 日よりダイエット&ビューティーフェア開催

新型コロナウイルスの影響により、展示会、見本市、国際会議等の開催延期・中止が相次いだ。今年3〜5月までの3 ヵ月間で展示会イベント中止による損失は1,000億円以上にのぼると発表され、産業発展の鍵となる展示会の中止はあらゆる業界に影を落とした。こうした事態に歯止めをかけるべく、6月の緊急事態宣言解除以降、展示会イベントの開催に向けた取り組みが加速。感染状況も一定の落ち着きをみせていることもあり、ビジネスイベントが順次再開の方向に向かっている。

新型コロナウイルスの影響により、今年2月に安倍首相が大規模イベントの開催自粛を要請したことで展示会は軒並み延期・中止された。日本政策投資銀行の発表によると、今年3月から5月にかけて延期・中止となった国際会議や見本市、展示会等のビジネスイベントの数は235にのぼり、経済損失額は1,100億円に。MICE(会議、展示会、見本市、学術会議などビジネスイベントの総称)関連事業者をはじめ、ホテル、飲食、交通事業者など付随する業態も商機を失い、地域経済へのダメージも深刻化した。

特に展示会は顧客開拓や販路開拓を目的に開催される側面もあり、出展社・来場者にとって「ビジネスの場」を失われた格好となった。健康食品業界でも「新規案件がストップした」「新素材のPRに苦労している」「ウェブ会議システムで新規営業は難しい」といった声が聞かれた。またイベント開催地域の経済損失についても影響は大きく、ビジネスイベント再開による経済回復を期待する声も日に日に大きくなっている。

こうしたなか、展示会業界では開催に向けた模索を続け、7月末には緊急事態宣言の解除後初となる展示会「第12回関西ホテル・レストランショー」(主催:日本能率協会など)が大阪インテックスで開催された。460社・830ブースが出展し、3日間で延べ1万3,933人が来場。同展による直接経済効果は16億円、会場での商談金額は31億円と推定されている。

展示会を再始動するにあたり大阪観光局は、「一刻も早いMICE再始動に全力をあげた」としており、今後は「全国各地でもMICE再開の動きが本格化することを期待している」としている。大阪に続き東京でも9 月2 ~ 4 日に「JAPAN マーケティングW E E K【夏】」(主催:リードエグジビションジャパン)が東京ビックサイトで開催、3日間合計で1万5,349人が来場した。

当社主催のイベントでは「ダイエット&ビューティーフェア2020」( 9 月15日~17日・東京ビックサイト)、「イーコマースフェア大阪2020」( 9 月15日~ 16日・マイドームおおさか)、「CPhI Japan(国際医薬品原料・中間体展)2020」(9月30日~ 10月2日・インテックス大阪)など、今月に9つの展示会が開催される。

15日から開催しているダイエット&ビューティーフェアの出展企業からは「美と健康は不況に負けないビジネス」「ビューティー&ウェルネスには世界を明るく照らすパワーがある」など、意欲的な姿勢がみてとれる。コロナ対策を実施した上での制約はあるが、新たな時代の展示会として活気ある商談が繰り広げられることが期待される。

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