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4割が増収達成 、 反転攻勢に舵切(特集/健康・美容飲料)

飲料受託企業の4割が増収達成—— 。コロナ禍で大きく落ち込んだ健康・美容飲料の市場が、回復に向かい始めた。コロナ禍で2021年の健康志向飲料の売れ行きは、引き続き堅調に推移。また通販を中心に美容ドリンクやゼリーの受注が増加した。需要が激減していたスポーツ系の口栓付パウチ製品も回復の兆しが見られた。海外案件もベトナム向けの増加などを受け、回復基調にある。さらには機能性表示食品が市場拡大の起爆剤となる期待感も。長引くコロナ禍で販売チャネルによる明暗、原料・資材、物流費の高騰など、依然として不安要素は残しつつも、2021年で市場は底を打ったもようだ。コロナ前の業績に戻り、さらなる成長路線に乗れるのか、2022年の動向から目が離せない。

美容系・スポーツ系の飲料・ゼリーに回復の兆し

本紙編集部では今年2月中旬〜3月初旬に掛けて、健康・美容飲料およびゼリー飲料等の受託製造実績のある企業を対象に取材およびアンケート調査を実施、39社より回答を得た。

新型コロナの影響については、「悪影響があった」との回答が63.2%で、昨年調査とほぼ同数に。主な影響については、「営業活動の制限」「対面販売、店舗販売の苦戦」「飲酒対策系製品の受注減」などのコメントが聞かれた。

一方、2021年通期の健康・美容飲料の景況感については、「好景気だった」との回答が21.6%となり、昨年調査より2.8ポイント増加した。

経営状況について、「非常に良かった」「良かった」との回答は32.3%で、昨年調査より9.3ポイント増加。増収企業も同7.4ポイント増の42.4%となった。

2021年の飲料市場では、青汁飲料や野菜飲料、豆乳、酢飲料、乳酸菌飲料などの健康志向飲料の売れ行きが、引き続き堅調を維持した。

また、主要受託企業への取材、アンケート調査結果から、コラーゲンやプラセンタなどを配合した定番の美容ドリンクは、「通販を中心に順調な売れ行きだった」「通販企業から新規受注を獲得した」といった声が複数聞かれた。

物流費の高騰で、瓶からリトルPETやカート缶など軽量容器にシフトする動き、飲料から三方シールほか軟包装容器入りゼリーにシフトなど、容器や中身を含めた商品バリエーションの広がりも見られた。

一方で、健康志向飲料、美容ドリンクともに店頭販売やカウンセリング販売は…

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