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【プラセンタ】胎盤+@の付加価値提案も

化粧品の定番素材プラセンタは、健康食品向けでもコラーゲンと並び、美容カテゴリーの人気素材だ。肌分野や更年期症状改善に加え、疲労回復、肝機能改善、睡眠改善などのエビデンスも蓄積されている。近年は、プラセンタ単体だけでなく、酵母・乳酸菌発酵や、エクソソーム含有などの付加価値提案が活発に。また、サケ卵巣外皮や植物由来のプラセンタ様成分も、ハラル向けや新たな客層を取り込む起爆剤に。原料価格も比較的安定している。最終製品は医療機関で売り上げが伸びている。さらにコロナ収束を機に、海外市場も回復傾向にあり、美容ドリンクなどに利用が進む。

原料価格安定で市場堅調

プラセンタは、動物の胎盤から抽出した様々な作用を持つ原料だ。動物の母体が胎児に栄養素を運ぶ胎盤には、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、成長因子など、重要な栄養素が豊富に含まれている。医療用ではヒト胎盤が薬事認定され、医師が処方する医薬品だ。健食・化粧品分野では、ブタ・ウマなどを中心に、シカやヒツジの胎盤も利用されている。日本健康・栄養食品協会のJHFA規格では、「適正に農場で飼育された健康な家畜(豚および馬)の満期出産時に、後産として得られる食用胎盤」をプラセンタとして定めている。現在、協会認定(JHFAマーク)製品は、22品となっている。この他、事業者による品質管理の下、酵素処理や加熱を行わない生プラセンタや、と殺ブタの胎盤を使用した原料なども利用されている。これらの原料は、各社の基準によって製造されており、アカデミアや第三者機関と協力してウィルス・細菌の除去、トレーサビリティを公開し、サプリメントや化粧品に提案されている。

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