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【水素】市場規模、前年比1割増しの236億円

本紙が今回2023年通期の水素商材の市場動向について調査した結果、市場規模は、前年比11.2%増の約236億円と、V字回復が見られた。2023年はコロナ収束に伴い、水素商材の主要販売チャネルである宣講販や訪販、催事等の対面販売の復活、エステサロンや医療機関、治療院など施設向けの導入増加、さらに輸出案件の回復が大きかった。今年3月に慶應義塾大学による水素吸入療法のエビデンス発表、水素分子で初の機能性表示食品の受理、法政大学・宮川路子先生執筆の書籍のヒットなど、明るいニュースが相次いだことも市場回復の追い風となった。アイテムでは水素吸入器が市場を牽引、水素発生原料を用いたサプリメントや入浴剤なども好調を維持した。2024年上期に向けても6割の企業が「良くなる」と見込んでおり、水素商材はピーク時の300億円市場に向け、回復ムードが加速しそうだ。

明るいニュース相次ぎ 5年連続で市場回復

本紙では今回、水素商材の主要メーカーへの訪問取材および取り扱いメーカーへのアンケート調査を実施。46社から回答を得た。主要企業の売上高の合算および増減率をもとにした2023年通期の水素商材の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、推計で約236億1,200万円(前年比11.2%増)となり、5年連続で市場は回復したことがわかった。ここに日本トリムやパナソニックなどが電解水素水整水器として販売する管理医療機器を加えると、450億円前後と推計される。
2023年通期の経営状況(見込含む)について「良かった」との回答は43.5%となり、昨年調査より17.8ポイント増加した。増収を達成した企業も63.6%となり、昨年調査より29.3ポイント増加。さらに増収企業の内、8割が2ケタ増収を達成した。「良かった」と回答した企業のコメントでは、コロナの収束に伴う国内売上や海外輸出の増加を挙げる内容が最も多かった。。。

続きは、本紙11月15日発行号(1776号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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