中高年層を再攻略、更なる需要喚起に期待高まる
　世界的にも評価が高く、豊富なエビデンスデータを持ち、かつ体感性の高い素材とされるコエンザイムQ10（CoQ10）。
　抗酸化作用をはじめアンチエイジング、美容効果など、広範囲な効果が期待される数少ない素材のひとつだ。
　2004年、テレビ番組で紹介されたことで大ブレイク、その後の反動で市場は一時期落ち込んだものの、体感性の高さから中高年層を中心にリピーターを獲得、サプリメントの定番商品として店頭や通販で定着し始めている。

　さらに最近では、コレステロール低下薬のスタチン系薬剤を摂取すると体内のCoQ10量が減少することが医師の間で次第に認知され始め、医家向けルートでのCoQ10サプリメントの導入が徐々に増え始めてきた。
　こうした中、昨年には三菱ガス化学が吸収力を高めた新原料を投入し、カネカが数年前から提案を強化する還元型CoQ10や日清ファルマの水溶化CoQ10などとあわせ原料メーカー各社の積極的な提案も進行している。