サプリメントの錠剤には、成形、コーティング、崩壊、滑沢などさまざまな目的で添加剤が使用される。錠剤開発では、外観の形状を保ち、欠け、割れを防ぐ硬度を保持する「結合性」と、体内で成分が溶出する「崩壊性」が重要視される。崩壊性については、ASEANなど海外向け健食GMPで必須となっているほか、機能性表示食品開発における需要も高まっている。アフターコロナに伴うインバウンド需要や海外向け展開の回復とともに、健食の新規開発やリニューアル需要の増加などを背景に、「成分の高含有化」「難成形素材の錠剤化」「徐放性付与による持続性放出」など錠剤化技術の高機能化が進んでいる。
サプリ錠剤開発に不可欠な添加剤
サプリメントの錠剤開発では、原料となる粉体の流動性や均一性、成形性、吸湿による品質劣化などの観点から、添加剤の使用が不可欠だ。錠剤サプリメントで使用される添加剤には、主に成形のために用いられる賦形剤をはじめ、製造工程における流動性や滑り、結着改善などに寄与する滑沢剤や吸湿剤、味や臭いの強い素材の舌での不快軽減に寄与するコーティング剤などがある(22面トピックス参照)。複数の原料を配合する錠剤開発が主流となる中、使用する原料の物性に応じて、訴求する機能性を最大限発現させる錠剤化技術が要求される。
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