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【雑穀】「腸活」「コメ高騰」で再脚光、混米市場形成本格化

混米需要が高まっている。要因は腸活ブームや業務用の商品開発、米価格高騰によるかさまし需要、品種改良による食味改善など。お米に健康的な穀物をプラスする“お米にプラス”市場は、2019 年比2倍の約187億円に到達した。

「バー」「冷凍食品」等、商品化活発に

 今年2月開催の「健康博覧会2025」では、来場者の37%が腸内環境に関心をもっていることがわかり、トレンド2位に躍り出た。日本では大腸癌による死亡率が高まっており、女性が第1位、男性は第3位の上位に。“腸内環境改善”はますます切実なテーマとなっている。健康博覧会セミナー「最新研究知見から導く新たな腸活ビジネスの可能性」では、健康ビッグデータ解析を通じ、健康課題と関係する生活習慣および腸内細菌の関係性を見出すことが可能となったとする報告もあった。腸活市場は右肩上がりに成長しており、富士経済の試算では、1兆724億円に。プロバイオティクスやプレバイオティクス関連の割合が高いと分析している。 昨今では雑穀を腸活に取り入れる潮流もトレンドとなっている。食物繊維に関するメディア露出も相次いでおり、「カズレーザーと学ぶ」(日本テレビ)では、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 副所長の國澤純氏が「日本人特有の新やせ菌の増やし方」をテーマに出演した。「欧米型やせ菌であるアッカ―マンシアを増やそうとするよりも、日本人の約9割が保有するやせ菌“ブラウディア”が太りにくい体質にする」と説明。大麦の食物繊維はブラウディア菌の餌になり、短鎖脂肪酸をつくりだすことを紹介した。このほか、「あしたが変わるトリセツショー」(NHK)では、大妻女子大学の青江誠一郎教授が腸活をテーマに出演。レジスタントスターチは冷やすと増える特長があると紹介した。一般家庭におけるもち麦の体験事例も紹介され、「夏場でも美味しく食べられる」「便通が良くなった」とのコメントがあった。雑穀メーカーからは、「放映後は量販店向けの出荷が増えた」との声が複数寄せられた。

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