世界各国で栽培され、香辛野菜としてだけでなく民間薬としても古くから利用されてきたショウガ。国内では冷え対策の定番素材として、サプリメントや健康食品、スープやドリンク、調味料、冷凍食品など幅広い商品に応用されている。機能性表示食品では、6‐ショウガオールや6‐ジンゲロール、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを関与成分とする機能性表示食品が続々登場。「運動」「脂肪」へのアプローチも進んでおり、今年(9月19日現在)は既に31アイテムの届出受理があった。体温維持から歩行能力、脂肪消費まで、エビデンスベースの提案が活発化している
「アミノ酸」「ヒハツエキス」「梅エキス」などサポート成分で差別化 ショウガオール増量も
ショウガは熱帯アジア原産で、インドや東南アジアなどでは古くから胃腸機能の回復や下痢治療などに用いられてきた。特に中国の漢方医薬では生のショウガを「生姜(ショウキョウ)、乾燥させたものを
「乾姜」と呼び、漢方薬の多くでショウガが重宝されてきた歴史がある。身体を温めて発汗させる作用や、咳を鎮める作用、内臓の冷えを温める作用などが知られている。
国内市場では、タブレットやカプセル、パウダー、液体品などのショウガサプリが出回っている。ブランドオーナー各社は機能性表示はもとより、サポート成分配合や国産、蒸し製法によるショウガオール増量などの差別化提案を進めている。サポート成分で差別化を図った商品は、ブラックジンジャーにタンパク質やアミノ酸をバランスよく配合したサプリのほか、血流改善が期待できるヒハツエキス
(ピぺリン)や梅エキス(メフラール)をミックスしたもの。ショウガを蒸して乾燥することでショウガオールを増量したり、葉酸をサポート成分とするサプリなどが上市されている。
形状別では料理や飲み物に混ぜることができるパウダータイプも。日々の食生活に取り入れやすい商品化も進んでいる。コーヒーや紅茶、味噌汁、スープなどに加えることができるパウダーほか、ショウガの辛さを抑えたシロップ風の液体など商品のバリエーションが増えている。
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