食後の血糖値上昇抑制や糖の吸収抑制などで注目を集めるサラシア属植物。機能性表示食品や特保などの商品開発も市場形成を後押ししてきた。こうした中、サラシアエキスへの意図しない成分の混入事案が今年6月に発生。原料一次加工のコンタミが原因だったことを抽出請負企業が認めた。再発防止策も既に講じている。サラシア属植物普及協会は「エフェドリンは本来、サラシア原料(原木)には含まれてないもの」と強調。サラシアエキスの製造直前に同一設備で製造された葛根湯エキスが設備内に微量残留していたものとし、原料自体の安全性は揺るぎないことを文書で伝えた。健康被害の報告も入っていない。原料サプライヤー各社では改めて受託加工先の選定を含めた原料・製品の品質管理徹底を図っており、サラシアの安全性と信頼性を回復すべく心機一転、機能性発信や用途開発に取り組んでいる。
サラシアの品質・機能性を再訴求
サラシア原料の一部に意図しない葛根湯エキスの残留物(エフェドリン)が混入していたことが茨城県保健所による買取調査でわかった。エフェドリンは本来、サラシア原料(原木)には含まれない成分
であり、原料一次加工時のコンタミがあったと判明。製造元はラインの洗浄管理が原因だったことを認め、製造ラインの洗浄管理・製造記録の見直しなど、今後の対応策を発表した。
混入したエフェドリンの含有量は、市販の風邪薬に含まれる量の10万分の1未満であることがわかっている。効果を発現しない程度の無影響量であり、健康被害の報告も入っていない。
健食業界にとっては対岸の火事ではない。健食原料サプライヤーは改めてリスク管理を一段と徹底する必要が高まっている。こうした中、サラシア属植物普及協会の会員各社は改めて品質管理の徹底を図
っており、サラシアの安全性や品質に問題ないことをアピール。機能性表示対応やサラシノール規格化、新たな用途提案や知見構築に取り組んでいる。
続きは、本紙10月1日発行号(1821号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから
該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。









