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【抗糖化】アルデヒドトラップ作用にも脚光

国内で「抗糖化」の関連商品が登場してから15年以上が経過し、一定の認知を獲得した糖化対策。糖化によって生成されるAGEsへの対策素材が数多く登場し、関連製品も広がった。大手では第一三共ヘルスケアダイレクトが販売する「リゲイン トリプルフォース」(指定医薬部外品)など、糖化に着目した商品開発も進む。そんななか、近年の研究で関心が寄せられるのがアルデヒドへのアプローチだ。食後血糖の急激な上昇に伴い、体内のアルデヒドも上昇するアルデヒドスパークが糖化に大きな影響をもたらすという。アルデヒドは脂肪性由来やアルコール由来、さらには糖化によっても生成されることがわかっており、多角的な糖化対策における一つとして今後注目が集まりそうだ。

糖化へのアプローチが多角化 アルデヒドトラップ作用

糖化は、タンパクと糖が結合して起きるメイラード反応。糖化によって生成されるのが終末糖化産物(AGEs:Advanced Glycation End Products)と呼ばれる数十種類の化合物群で、AGEsには、蛍光性・褐
色変化・タンパク同士の架橋形成などの特性があり、この特性がさまざまな病的老化を促進することがわかっている。AGEsは皮膚や血中、骨中、脳、毛髪にも影響を及ぼし、動脈硬化や糖尿病性血管障害、骨粗鬆症、網膜症・腎症などの糖尿病合併症リスクの増加にもつながるとして、生活習慣病対策や健康長寿実現の観点からも糖化対策は非常に重要なポジションに位置付けられている。また、AGEsはアルコールや脂質代謝物のアルデヒドからも生成されることがわかっており、近年その研究が進む。

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