行政・業界ニュース

自然療法でメタボ発症リスクを低減(CMAJ)

 カナダ医師会雑誌「C M A J 」の電子ジャーナル版は先ごろ、通常療法に自然療法を加えることで、メタボリックシンドロームのリスクを通常よりも有意に低減できることをまとめた論文を発表した。


 研究は、心疾患のリスクを抱えている、25~65歳のエドモントンやトロントなどに勤める郵便局員を対象に、無作為対照化試験によって行われた。
 参加者は「心疾患に関する通常の指導を受ける群」と「心疾患に関する通常の指導+自然療法を受ける群」に分けられ、どちらもホームドクターによるケアを受けた。
 自然療法は、自然療法に関するライセンスを有した医師による健康増進カウンセリングやサプリメント摂取などが含まれた。
 両グループの参加者の体重、ウエスト、脂質状態、空腹時血糖、血圧を1 年にわたり計3 回計測した。
 207名を調査した結果、調査開始から52週の時点で、コントロール群はメタボリックシンドロームの発症頻度が48.48%だったのに対し、自然療法も行っていた群は31.58%。およそ17%、メタボ発症リスクが低減され、心疾患リスクも低減していた。
 
 研究グループは、「今回の結果は、通常の改善指導に自然療法を加えることが、高心疾患リスク患者の発症リスクを低減できることを示唆している」とした。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP