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残留農薬の新制度 健康食品にも影響大

 食品に残留する農薬等のポジティブリスト制度が来年5月までに施行され、健康食品を含めて規制が大幅に強化される――厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課の宮川昭二氏は7月29日、NNFAジャパン主催の公開セミナーで講演し、残留農薬に関する制度がこれまでと180度変わることを強調した。  新制度の規制対象は加工食品を含むすべての食品で、健康食品も含まれる。宮川氏は新制度について、「今まで野放しになっていたところに大きな網をかけるもの」とし、「これまで農薬に関心を持たなくてよかった業者も、関心を持つ必要が出てくる」と注意を呼びかけた。  現行制度では、残留基準が定められていない農薬が残留しても基本的に販売規制はない。新制度導入後は、基準が設定されていない農薬、動物用医薬品、飼料添加物を一定量以上残留する食品は原則販売禁止となる。新制度はきょう2日まで意見募集を行っている段階で、今後、11月末をメドに関係法令の公布・告示を行い、来年5月末までに施行する。

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  8. 1229号(2008年5月20日号)配信
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