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高吸収性クルクミン原料「BCM-95®」の大腸炎抑制効果

セティの高吸収性クルクミン原料「BCM-95®」に、このたび大腸の炎症抑制機能が確認された。

「BCM-95®」はArjuna Natural Extracts社の製品で、クルクミノイド複合体含有量95%以上、総クルクミン含量85%以上を規格したもの。独自の抽出法によりウコンが持っている成分だけで高吸収性を実現し、一般的なクルクミン原料比で体内吸収率は約7倍高く、血中残存時間は約2倍長い。機能性研究データが豊富で、肝機能強化をはじめ抗炎症、抗うつ、抗がん、アルツハイマーなど幅広い分野のエビデンスが取得されている。

最近、大腸の炎症抑制機能が動物試験で確認され、その結果は本年4月にNatureのオンラインジャーナル「Scientific Reports」に掲載された。米国テキサス州のベイラー大学メディカルセンターで行われた試験で、大腸炎モデルマウスを用いた大腸炎抑制効果について、BCM-95®と同じ組成のETO-クルクミン(Essential turmeric oils)と一般的なクルクミンを比較した。

体重減少、下痢、血便の3項目を総合的に評価した大腸炎の指標となるDAIスコアを見ると、ETO-クルクミン及び一般的なクルクミンの双方で大腸炎の抑制機能はあったが、ETO-クルクミンの方がより効果が高いことが分かった。特に体重減少、血便などはクルクミンよりもETO-クルクミンの方が効果は高かった。

本試験ではETO-クルクミンの容量を5mg/kg、25mg/kg、50mg/kgの3種類で調べ、容量依存的な改善効果も確認している。一般的なクルクミンでは容量依存性はみられないことから、容量依存性はETO-クルクミンの特徴であると考えられた。

そのメカニズムについても遺伝子発現から推測されている。ETO-クルクミンはターメリックオイルを含んでいるためバイオアベイラビリティが高く、その結果、炎症性サイトカインの制御とTreg細胞の反応性がともに向上することで炎症を抑制すると考えられた。遺伝子発現を見ると、CCL17はETO-クルクミンとクルクミンの両方で抑制がみられたが、Treg細胞に関与するIL-10やFOXP3ではETC-クルクミンの方が発現率は高かった。

なお、ターメリックオイルだけの投与では効果がなく、オイルとクルクミンが一緒にあることで効果がアップすることも判明している。

 

 

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