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太陽化学、ICoFF2019でグアーガム分解物の腸内環境への影響などについての研究成果を発表

太陽化学は、12月1~5日に神戸市で開催されたICoFF2019(第7階 国際フードファクター会議)にて、グアーガム分解物(サンファイバー®)の研究成果を3題、11月28日~12月1日に同じく神戸市で回刺されたICPH2019(第9回ポリフェノールと健康国際会議)にてカテキンについての研究成果を1題発表した。

●生活習慣の変化に対するグアーガム分解物の有効性
(つくば大学、大妻女子大学との共同研究)
サンファイバーを習慣的に摂取することで腸内の有用菌量と排便状況への影響を明らかにした。健康なアスリートにサンファイバーを6g/ 日、4週間摂取し続けてもらい、排便状況、生活の質(QOL)アンケートおよび腸内細菌叢の解析を行った。すると、ビフィズス菌が大幅に増加するなどの変化がみられ、下痢と関連性のある指標の改善が確認された。

●下痢傾向健常者に対するグアーガム分解物の有効性
(三重大学、京都府立大学、京都府立医科大学、東京医科大学との共同研究)
サンファイバーの下痢の緩和機能についての研究。下痢傾向のある健常者に5g/日、3か月間摂取してもらい、便性状とQOLアンケート、採血、及び採便を行った。その結果、便性状が改善し、QOL のうち対人関係と関わる社会生活機能が上昇した。また、腸内細菌のBifidobacterium属の増加など9 菌属の占有率が有意に変化した。

●生活習慣病モデルマウスに対するグアーガム分解物の有効性
(東京大学、京都府立大学、京都府立医科大学、三重大学との共同研究)
サンファイバーの生活習慣病予防効果の詳細なメカニズム、特に腸内細菌叢を介した作用について調査。高脂肪食を負荷した生活習慣病モデルマウスに12 週間、5%(対飼料)のサンファイバーを摂取させた結果、腸内細菌叢および腸内細菌代謝物が大きく変化し、肝臓で脂質蓄積やコレステロール合成に関する遺伝子発現が抑制され、エネルギー代謝に関する遺伝子発現が上昇した。また、いくつかの腸内細菌代謝物と肝臓の遺伝子発現に相関がみられた。

●緑茶カテキンのUV による紅斑発生の抑制に関するシステマティックレビューとメタアナリシス
(日本体育大学、愛知医科大学との共同研究)
緑茶カテキンの経口摂取が紫外線により誘発される炎症を防ぐことができるかを調べるためにシステマティックレビューとメタ分析を実施。緑茶カテキンのUVによる紅斑に対する論文を統合解析し、皮膚UVR紅斑用量反応における有効性を評価した結果、緑茶カテキンを継続摂取すると、紅斑の発生を抑制することが示された。緑茶カテキンの経口摂取により、カテキンの代謝産物がヒトの皮膚に到達し、紫外線暴露による炎症誘発性メディエーターの生合成と日焼け紅斑を抑制する可能性があると結論付けられた。

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