(一社)日本食品添加物協会は5月28日、令和7年度定時総会を開催し、新会長に香田隆之氏(味の素株式会社専務執行役)を選任した。福士博司前会長ほか5名が理事を退任し、新たに5名の理事が選任された。また長年にわたり協会の業務に携わってきた12名が表彰され、表彰状や感謝状が授与された。

香田新会長は懇親の場で「人の口に入る食品を扱う食品事業者は、社会から高い信頼を得るために、食品衛生、食品加工等に関する科学的知識を持ち、消費者等へ科学に基づく正しい情報を伝えなければならないと考えている。協会の基本方針として、食品添加物のパーセプション向上を目的とし、科学に基づく継続的な活動の推進、グローバル化への適切な対応、会員への的確なサポートに取り組んでいく」とし、超加工食品や米国FDA等の動向などについても協会として注視していく意向を述べた。
来賓代表挨拶では、消費者庁食品衛生・技術審議官の中山智紀氏、厚生労働省健康・生活衛生局長の大坪寛子氏、内閣府食品安全委員会事務局次長の及川仁氏が登壇し、各省庁の最近のトピックや取組みを紹介。大坪氏は改正食衛法の施行から5年が経過し、HACCP制度や健康食品の在り方について今夏から議論を始める旨を述べた。
