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有胞子性乳酸菌「スポルス®」のメンタルヘルスに関する機能性を解明

セティが販売しているインド・Unique Biotech社の有胞子性乳酸菌「スポルス®」(Weizmannia coagulans Unique IS-2株)は、様々な臨床試験により、整腸作用(便秘の緩和、急性下痢症状の緩和、IBS患児の腹痛の低下、小児機能性腹痛の緩和)、口腔環境改善(歯肉炎の抑制、う蝕原因菌の抑制)、膣内環境改善、アミノ酸吸収の増加および筋力の増加など多くの機能性が調べられている。

このたび新たに、スポルス®によるメンタルヘルスへの機能についての研究成果が発表された。

うつ病モデルラットを用いて、スポルス®摂取がメンタルヘルスに与える影響(抗不安・抗うつ作用)を調べた研究で、不安・抑うつ様行動評価試験(ショ糖嗜好性試験、強制水泳試験、高架式十字迷路)を行ったところ、スポルス®を摂取したモデルラットは、不安・抑うつ様行動を有意に軽減していたことが判明した。

また、うつ病モデルラットでは海馬/前頭皮質のBDNF(脳由来神経栄養因子)の低下と炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β)およびCRPの増加がみられたが、スポルス®摂取群ではそれらが改善されていた。そのほか、スポルス群では、神経伝達物質(セロトニン)低下の抑制、神経毒性代謝産物(トリプトファン代謝物)の蓄積の有意な抑制もみられている。腸においては、短鎖脂肪酸の増加、F/B比の増加、腸上皮ダメージの改善(絨毛/陰窩比、杯細胞数の減少の有意な抑制)などの効果も調べられた。

これらの試験結果から、スポルス®のうつ病モデルラットにおける不安・うつ病様行動の軽減が確認された。これには「腸内細菌―腸脳相関」が関連している可能性が示唆された。

これまでにもスポルス®含有製剤(スポルス®+プロバイオティクス+グルタミン)を使った試験として、臨床試験による試験前ストレスの軽減、うつ病モデルラットにおける抗不安・抗うつ作用などのデータも出されていたが、このたびの試験によりスポルス®単体での効果が判明した。

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