食品素材の記事

酵素処理燕窩(ツバメの巣)の認知機能への効果を検証

コンビの酵素処理燕窩「コロカリア」は、インドネシアの燕窩(ツバメの巣)を酵素処理により低分子化することで機能性、吸収性、水溶性を高めた素材。このたび新たな試験により、コロカリアの認知機能に対する効果が調べられた。

■細胞試験
マウスの神経芽細胞腫Neuro2Aを、通常培地、低栄養培地、低栄養培地+酵素処理燕窩の3群で48時間培養し細胞生存率を測定した。また、Neuro2Aを分化細胞促進培地と、分化細胞促進培地+酵素処理燕窩で24時間培養し神経突起の形態を観察した。

その結果、酵素処理燕窩の添加により低栄養条件における細胞生存率が有意に上昇した。分化細胞促進培地では酵素処理燕窩を添加した細胞では、未添加細胞と比べて神経突起を有する細胞が多く、長さが2倍超の神経突起を有する細胞も確認された。これらのことから、酵素処理燕窩は神経伝達機能を強化する可能性が示唆された。

■臨床試験
エストロゲンは海馬の神経伝達機能にも関りがあることが知られており、エストロゲンが低下する更年期女性において、コロカリア摂取による物忘れ症状に対する効果についての評価を行った。

41~61歳の女性35名を2群に分けて、コロカリア200mg/日またはプラセボを12週間摂取してもらった。摂取前、摂取後に物忘れに関する質問に4段階※で回答してもらったところ、各群の平均点を100%とした時、プラセボでは107.8%の点数となり摂取前後に差は見られなかったが、コロカリア群では摂取後91.2%の点数となり、摂取前後の比較で物忘れの自覚症状の緩和が確認された。

※物忘れをしたことがあるか (スコアが低い方が良い)
ない:1点、弱い:2点、中くらい:3点、強い:4点

以上2つの試験結果から、コロカリア摂取により神経細胞が活性化され、エストロゲン分泌低下に伴う更年期女性の認知機能低下が抑制された可能性が示唆された。

ステビア甘味料の残甘味を軽減

ヤヱガキ醗酵技研が酪酸菌の発酵技術に関する共同研究開発で韓国NPK社とMOU締結

関連記事

  1. 「ヘルシア」実績の機能性原料を販売へ
  2. セミナー会場のマイク 「酵母細胞壁」と「有胞子性乳酸菌」の組み合わせで、腸内環境改善効…
  3. コーセー、新インナービューティーブランド「Nu+Rhythm(ニ…
  4. ケルセチン配糖体摂取による血管内皮機能の改善に期待
  5. 黒ウコン抽出物「SIRTMAX®」が「体脂肪の減少」で韓国MFD…
  6. 柚子 Yuzu. 機能性表示対応のルチン、ヘスペリジンと味に寄与するゆずポリフェノ…
  7. 栄養強化に特化した卵白素材「EAP-sport PLUS」
  8. 有胞子性乳酸菌「スポルス®」-アミノ酸吸収の増加と筋力への影響を…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

海外ツアー情報

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、セミナーなどツアーならではの企画もございます。

ナチュラルプロダクトエキスポ2025

2026年3月1日(日)~7日(土)

ナチュラルプロダクトエキスポ

アメリカ市場視察 ツアー

PAGE TOP