海外ニュース

生産が不安定なコーヒーを細胞培養で持続可能に

シンガポールのフードテック企業アナザーフードでは、細胞培養コーヒーの開発を行っている。

コーヒーは、昨年も干ばつなどの影響で豆の収穫量が減少して価格の高騰が起こるなど、生産・供給に不安定な要素が多い。

そこでアナザーフードでは、コーヒーノキから切り取った小さな木片から細胞を採取し、それを液体培養して、成熟したら細胞を収穫、焙煎してコーヒーにするという手法で細胞培養コーヒーを作っている。木片は原産地から直接仕入れることにこだわり、自然と調和を保ったシステム作りを行っている。また、遺伝子組み換えを行わないことで、自然のコーヒー豆と同じ品質、風味を目指している。

将来的にはコーヒーの遺伝子バンクを創設し、小規模な農園のみで生産されているような栽培量が少なく、絶滅の危機に瀕している種の細胞を登録していくなど、コーヒーのサステナビリティ向上を目的としたさまざまな事業を行う予定。まずはシンガポール国内から、その後タイやマレーシア、日本や韓国とアジア広域への進出を目指す。

https://www.foodnavigator-asia.com/Article/2025/04/16/cell-cultured-coffee-firm-eyes-asia-for-large-scale-launch

クラフト・ハインツが植物性デザート分野に参入

培養肉の製造に適した新たな微生物制御技術を確立へ

関連記事

  1. 韓国のメーカーが精密発酵事業の拡大のため約920万ドルの投資を獲…
  2. アメリカにおける食品安全評価の方向性の不一致
  3. サプリメント使用者の多くがAIへ肯定的な反応を示す
  4. 米国の食品市場から石油由来合成色素を段階的に排除へ
  5. プラントベースのLINDORが登場
  6. カリフォルニアでGLP-1フレンドリーなアイスクリームが登場
  7. ネスレが体重減少に特化した新ブランド設立
  8. カカオの価格 さらなる高騰の危機

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
  資料請求は【こちら】

■2025年予定
IFT FIRST 2025
・7月13~16日 米国 シカゴ
Fi Europe
・12月2~4日 フランス パリ

■2026年予定
Natural Products Expo West
・3月3~6日 米国

食品開発展2025

Hi Japan2025

PAGE TOP