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米国FDA、ガルディエリアブルーなど天然系着色料3品を承認

米国食品医薬品局(FDA)は5月9日、天然由来の新たな着色料の請願3件を承認したと発表した。承認されたのは、ガルディエリアブルーエキス、バタフライピーフラワーエキス、リン酸カルシウムの3品。米国保健福祉省(HHS)とFDAは4月22日に、米国内の食品流通における石油由来の合成系色素を段階的に排除する方向で調整するとの方針を発表(既報:https://www.kenko-media.com/food_devlp/8329/)しており、その措置の一環として、FDAが近日中にいくつかの新しい着色料を承認し、その他の着色料についても審査を加速させる、としていた。

ガルディエリアブルーは、単細胞紅藻ガルディエリア・スルフラリア(Galdieria sulphuraria)から得られる青色色素。FDAは、ノンアルコール飲料および飲料ベース、フルーツドリンク、フルーツスムージー、フルーツジュース、野菜ジュース、乳製品ベースのスムージー、ミルクセーキおよびフレーバーミルク、ヨーグルトドリンク、乳製品ベースの食事代替品および栄養飲料、朝食用シリアルコーティング、ハードキャンディ、ソフトキャンディおよびチューインガム、フレーバーフロスティング、アイスクリームおよび冷凍乳製品デザート、冷凍フルーツ、ウォーターアイスおよびアイスキャンディ、ゼラチンデザート、プリンおよびカスタード、ホイップクリーム、ヨーグルト、冷凍または液体クリーマー(非乳製品代替品を含む)、ホイップトッピング(非乳製品代替品を含む)に使用することを承認した。この請願書はフランスの企業Fermentalgによって提出されている。

バタフライピーフラワーエキスは、バタフライピーの乾燥した花びらを水で抽出することで得られる青色色素。スポーツドリンク、フルーツドリンク、果物・野菜ジュース、アルコール飲料、乳製品、インスタントティー、栄養飲料、ガム、キャンディ、コーティングナッツ、アイスクリーム、ヨーグルトへの使用が既に承認されている。Sensient Colors LLCからの要請を受け、インスタントシリアル、クラッカー、スナックミックス、ハードプレッツェル、プレーンポテトチップス、プレーンコーンチップス、トルティーヤチップス、マルチグレインチップスへの着色料としての使用が承認された。

リン酸カルシウムは、Innophos Inc.によって請願書が提出され、白色の着色料として調理済み鶏肉製品、白いキャンディメルト、ドーナツシュガー、コーティングキャンディ用の砂糖への使用が承認された。

また、クチナシブルーについても、日本の業界団体であるクチナシ青色素申請懇話会を通じて請願書が提出され、22年6月30日に米国FDAから正式に請願書が受理されており、計画通りの措置となれば、近日中に飲料(炭酸飲料除く)やキャンディ、糖衣菓子等への使用認可が下りる見込み。

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