CBD原料サプライヤーの(株)Wellness Green Innovations(東京都渋谷区、以下 WGI)は先ごろ、中国・云南麻叶生物科技有限公司と共同開発した「低濃度THC・CBDアイソレート(粉末)」の初回ロットを輸入・通関し、国内販売を開始したと発表した。
同品はΔ⁹-THC残留量が1ppm以下と、日本で2024年12月に施行された改正大麻取締法施行令が定める粉末区分の上限(10 ppm)を大幅に下回る。第三者試験では米Anresco LABで0.16 ppm未満、中国・寧波海関技術センターで0.5 ppm未満(いずれもND判定)が確認されている。
WGIと云南麻叶は消費者の安全性を最重視し、1年以上をかけて製造プロセスを最適化。低濃度THC値のばらつきを抑え、「試験検体グレード」での安定した量産体制を確立した。国内では、同社代表が代表理事を務める一般社団法人カンナビノイド検査機関連絡協議会(CTLLC)に提供し、検査精度の標準化プロジェクトやカンナビノイド製品の安定性実態調査に活用する。
製品形態は50 gの有償サンプルと1 kgバルク。事前予約分から順次出荷を始めており、価格等の詳細を含め近日中に公式サイトで次回以降の予約販売を開始する。
今回の輸入は、日中両国で2024年に改正・施行されたCBD関連法制に基づく「初の本格商業取引」と位置づけられる。両国間の手続きの実証を経てルートが確立したことで、今後は安定的かつ迅速な供給が可能だという。
国内市場では、粉末原料として10 ppm以下のTHC管理が義務づけられて以降、ラボ検体や医療・健康食品用途で「超低THCアイソレート」への需要が急増している。WGIは「規制順守と品質保証の両立が業界成長には必須。今回の供給開始が、日本国内での製品開発と検査インフラの高度化を後押しになれば」と展望している。
問い合わせはWGI営業部 [[email protected]] まで。