雪国アグリではこんにゃく芋に含まれるグルコマンナンを分解しマンノースにまで低分子化させた「蒟蒻糖®」の製造方法と生理機能の特許をこのほど取得し、素材としてのサンプルワークを開始した。
グルコマンナンはグルコースとマンノースが1:1.6の割合で結合した多糖類だが、体内で分解されにくく、こんにゃく製品の摂取ではマンノースはほとんど利用されない。同社ではマンノースの機能を発揮させるために、酵素分解でグルコマンナンからマンノースを切り離した液糖を開発。マンノース含有量0.3g/gの「蒟蒻糖®」として発売した。
マンノースの機能性として解明されているのは尿路感染症予防効果。マンノースを経口摂取すると吸収されて血液を通り尿として尿路から排出されるが、この時尿中のマンノースが尿路感染症の原因となる病原性大腸菌に付着するFimHと結合することで、大腸菌が尿路上に付着できなくなり感染症を防げるという。
食品として利用が可能な蒟蒻由来マンノースの素材化は初めてで、サプリメント、飲料、菓子等様々な形態の利用できる。