発酵乳酸メーカーのGalactic社は、中国・安徽省蚌埠市の工場内に、発酵ベースの調味素材「GALIMAX」シリーズの粉末品をはじめとする、粉末専用の新生産ラインを立ち上げ、稼働を開始した。投資金額は500万ユーロ(約8億2,500億円)で、新型スプレードライヤーやアグロメレーター、ブレンダー、包装ラインなど最新鋭の設備を配備した。製品ラインナップと製造能力を大幅に拡大することにより、アジアおよびその他の地域の顧客の重要なニーズに応える高品質の発酵由来粉末素材を提供していく。
新ラインで製造する粉末品は、水分含有量が低く、粒子径が大きいため、保管中の固結リスクを低減できるほか、粉塵の発生も少なく、作業性が高いのが特長。溶解性が向上し、流動性も向上する。これらの利点は、高性能ソリューションとプロセスラインの合理化を求めるメーカーの重要なニーズに応える。
また、持続可能性と環境に配慮した取組みへのコミットメントに基づき、製品の包装をプラスチックから100%リサイクル可能なアルミニウムに変更し、包装廃棄物のさらなる削減を実現した。この変更により、耐久性が向上し、製品の優れた保護性能が確保される。高品質な発酵由来の粉末の需要増加を受け、Galactic社は中国以外でも、ラテンアメリカ、中東、北アフリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の戦略市場への展開を計画している。
新製品となる「Galimax ACE-N-50」と「Galimax DIACE-N-47」は、低用量で食肉および食肉代替品の風味と安全性を確保し、製造業者にとって費用対効果の高いソリューションを提供。両製品は、KosherおよびHalal認証を取得している。
今後は、食肉、鶏肉、調理済み食品、シーフードなど、様々な用途に向けた様々なソリューションを投入し、粉末ポートフォリオを拡充していく予定。施設内にはパイロット プロジェクトや実験トライアル用のラボ規模の施設があり、イノベーションのプラットフォームとしても機能させ、新たな抗菌剤や革新的な粉末品の開発を加速させる。