奥野製薬工業は、加工食品の海外輸出で課題となる現地の添加物規制等に対応すべく、米国・EUを中心とした広い地域で使用可能な制菌剤とベーキングパウダーを取り揃え、国内市場で本格販売を開始する。

上段:A. niger、中段: P. glabrum 、下段: C. cladsporioides
「トップキープEST」は、米国・EU圏の食品添加物法規に準じた原料で構成された制菌剤。枯草菌やセレウス菌、乳酸菌、大腸菌、真菌類など抗菌スペクトルが広いのが特徴で、高い制菌効果を示す。同社独自のマスキング素材を配合し、酸味・酸臭などを抑えており、ハンバーグや人参の煮物、食パンなど様々な加工食品に使用できる。冷凍流通する麺、惣菜類等の解凍・保管時の菌対策などにも有効で、推奨添加量は全量に対し0.5~2.0%。賞味期限は12カ月となっている。
「トップふくらし粉E」シリーズは、米国・EUの食品添加物法規に準じた原料で作製したベーキングパウダー。海外輸出を行う国内の製菓・製パンメーカー向けに開発した製品で、ガスの発生パターンの違いにより、速効タイプの「E3」、持続タイプの「E5」、遅効タイプの「E8」の3タイプを用意する。
今後、輸出食品向けの製剤開発を推進していく方針で、9月18日には同社第五工場で食品安全マネジメントシステムに関する国際規格ISO22000(認証機関:JQA)を取得している。













