食品素材の記事

トルラ酵母由来食物繊維の食後血糖値上昇抑制効果を確認

三菱商事ライフサイエンスは、開発中のトルラ酵母(Candida utilis)由来食物繊維を摂取することで、空腹時血糖値が高めのヒトや血糖値が上がりやすいヒトの食後血糖値の上昇が抑制されることを確認した。今後、機能性表示食品素材としての開発を進めていく。

トルラ酵母は長い食経験を有するたん白質と食物繊維を高含有する食品素材。これまでの研究において、細胞壁分解酵素処理を施したトルラ酵母由来食物繊維(TPF)が食後血中中性脂肪値の上昇を抑制する効果を有することを見出してきた。

今回、新たに健常成人30名を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験を実施。200gの白米と800mgのTPFを溶解した水を被験者に摂取させ、摂取前と摂取15分 30分、45分、60分、90分、120分後の血糖値の測定を行った結果、空腹時血糖値が高めの被験者を対象とした層別解析において、TPFを摂取した群はプラセボ群に対して、摂取後60分および90分後の血糖値の有意な上昇抑制とAUC値の低下が認められた(図1)。

また、血糖値が上がりやすい被験者を用いた解析では、TPFの摂取はプラセボと比較して、45分、60分、120分後における有意な血糖値の上昇抑制効果および、AUC値の低下を確認(図2)。TPFの摂取により、食後血中中性脂肪値の上昇抑制効果も有することを確認しており、今後、機能性表示食品素材としての開発を進めていく、としている。

なお、本研究成果は2021年11月発行の「薬理と治療」誌に掲載されている。

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