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消化性と栄養価で世界が注目する「A2ミルク」

世界的に注目されている「A2ミルク」が、日本でも注目され始めている。「A2ミルク」は海外では既に市場に浸透し、消化性の高い栄養供給減として評価され製品化が進んでいる。日本でも最近、関東圏のスーパーで「A2ミルク」が積極的に拡販されたことで話題となった。

「A2ミルク」は、乳中のβカゼインがA2タイプのみである乳のこと。乳中のたん白質のひとつであるβカゼインには遺伝子の違いでA1タイプとA2タイプがあり、A1タイプのみ、およびA1とA2混在型の乳は「A1ミルク」と称され、A2タイプのみであるものが「A2ミルク」と称される。

「A2ミルク」の特徴は、一般的な牛乳のほとんどが分類される「A1ミルク」よりも消化性が良いこと。βカゼインA1は、おなかがゴロゴロする要因とも言われているため、A2ミルクはおなかにも優しいと考えられる。消化吸収性が良く栄養が豊富なことから、食の細い高齢者や幼児の栄養補給や、激しいスポーツ後など消化力が落ちている場合の栄養補給にも適している。

■シープホールミルクパウダー
光洋商会では、2年ほど前からA2ミルク素材として「シープホールミルクパウダー」を紹介している。ニュージーランドのマウイミルク社製で、ニュージーランドのめん羊(羊毛目的の羊)の乳を粉末化した製品。たん白質を30%以上含有し、牛乳よりも、鉄、ビタミンC・E・B12、葉酸、カルシウム、多価不飽和脂肪酸、ラクトフェリンなどの栄養素を豊富に含んでいる。アミノ酸組成ではBCAA含有量が牛乳と比べて多く、脂肪酸組成ではMCTや多価不飽和脂肪酸が多い。牛乳より消化スピードが約4倍速いことも調べられている。

製造元のマウイミルク社は、シープホールミルクパウダーを世界的に供給しており、ダノン社のプレミアム育児粉乳に採用されているという例もある。羊は放牧で伸び伸び育てており、Animal Welfare(動物福祉)の点からも環境負荷が少ない点からも評価されている。

一般的な牛乳と比較して消化しやすいことや栄養豊富な特長を訴求しながら、日本国内においても積極的な拡販を進めている。シープホールミルクパウダーは、約4倍の水を加えることで一般的な羊乳と同程度の固形分となる。脂肪分が高いので味は濃厚だが、クセがほとんどなく摂取しやすい。高齢者の栄養摂取を補助する製品などに提案するほか、アイスやヨーグルトに加えると脂肪分の高さから濃厚感を得られる。

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